三重遠征最終日。疲れが溜まって朝も眠い。
ならば、ねむけをさますために、こちらへ行こう。亀山市の国道1号線沿いにあるモーレツ紅茶チェーン 「喫茶・食事 オレンジペコー」。
三重県亀山市和田町458-1
2018年4月30日閉店
ところで亀山市ってどこ?
近鉄の路線図を隅々まで見てもどこにもない。調べてみたら、JRなんだってさ。せっかく近鉄週末フリーを使い倒すつもりだったけど、尾鷲に続きこちらもどうしても行っておきたい店だったので、泣く泣く四日市からJR利用。
前日の宿泊先が近鉄四日市駅のそばだったので、またもやテクテクとJRの駅まで歩いた。駅は大きいものの人がなく閑散としており、近鉄とはギャップが大きい。1つしかない券売機で切符を買い、朝っぱらからうすら寒い気持ちになりながらJR関西本線亀山行に乗り井戸川駅で下車。こちらも無人駅。四日市というかJRが終わっているのか?
ここから結構歩く!
道自体は国道なので分かりやすいが、どうも歩行者仕様になっていないようで、ビュンビュンすっ飛ばす車の横をビクビクしながら20分位歩いた。
あれだ!
絵のタッチがもろ昭和。
女の子の髪型はワカメちゃんみたいなおかっぱだし、男の子の耳の穴が数字の6になっている(この時代の流行? 純喫茶モデルのコースターもそうだった)。
モーニングサービス10:30まで
この喫茶店の名物は、亀山特産≪ねむけをさます モーレツ紅茶≫
モーレツ。おそらくモーレツ紅茶を飲んでモーレツに働きましょう、とかそんなイメージで命名したのだろう。高度経済成長期のモーレツサラリーマンを連想。
モーレツ紅茶のインパクトが強すぎて、本来の店名オレンジペコーの陰は薄いが、オレンジの輪切りをカップに見立てその上をTEAが浮かんでいるという、なかなかオシャレで秀逸なロゴ。
キーコーヒーチックなロゴも入っているが、これはPEARL COFFEE。今まで一度も見たことないけど、パールというと、やはり三重県にある会社なのかしら?
亀山名物 みそ焼きうどんが気になる。
中はきちんとした純喫茶的内装。
外観はプレハブみたいな建物とモーレツのインパクトでB級の匂いがぷんぷんするが、イージーリスニングを流し静かな雰囲気。
朝早くから常連さんがカウンターに集合するのが、オレンジペコーの朝の風景らしく、営業時間ピッタリに訪問したのに、すでにカウンターにはずらりとお客さん。早い!
ペンダントライトがミッドセンチュリー風で素敵だったが、残念ながら写真は撮れず(T_T)
テーブル席には誰も座ってないのにねえ。
それ以外に喫茶店としては珍しく小上がり席もある。家のように寛ぎたいファミリー層向けなのかもと思っていたら、その後運送業の男性が入ってきて座った。
色々あって(というほどではないが)、前夜はロクなものが食べれず、ここでのモーニングをとても楽しみにしていた。トーストもサクサクで、程よい半熟のゆで卵も美味しかった。
もちろん飲み物はモーレツ紅茶。
かなり濃い紅茶だとの事前情報があり、たしかに濃い。眠気が吹っ飛んでしまった。この濃さはロイヤルミルクティーにしたらもっと美味しくなるはず。
マッチ有!
そして、
純喫茶好きなら忘れず見ておきたいのはこちら。
化粧室。
衝立の陰になっててうっかり見逃しかねないが、昭和センス丸出しな素敵なドアなので、見ておかないと後々後悔するだろう。
無邪気にしている男の子とそれを見守る忠実な犬。
子供ながら早くも色気づき化粧をする女の子。
ドアには男女別にそれぞれに可愛らしい絵が描いてある。男の子の方はちょっとお下劣だが、非常に分かりやすい。
お店の人によると、「お客さんが間違わないようにこうした」とのこと。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
くまごろう
亀山も昔ながらの純喫茶が絶滅危惧種でして。
昔は町中にたくさんあったのですが、いまは昔からあるのは、ここくらいかなあ。
地元にいるころに1回だけ、いきました。
やたら苦いモーレツ紅茶と、無料でついてくるワッフルが印象的。
で、恥ずかしながら店名もモーレツ紅茶だと思ってました。
取り上げていただき、うれしかったです。
2017/04/03 URL 編集
エムケイ
この店だけを目指して井田川から歩きましたが、たしかに途中に喫茶店はありませんでした。
昔はたくさんあったのですね。
モーレツ紅茶とワッフルの組み合わせ。
昔からあるのですね。
モーレツ紅茶という店名だと私も直前まで思っていました。
さすがに駅から遠いので、数日前に電話で営業確認の電話をしたら、「オレンジペコーです」と名乗っていたので、もしかして間違えた?と戸惑ったものです(笑)。
おそらくこの道を車で走る人は皆、モーレツ紅茶で認識しているでしょうね。
2017/04/04 URL 編集
くまごろう
井田川からの道は地元民ではなかなか歩かない道筋でして。お疲れさまでした。
三重県はじめ、大好きな純喫茶の記事、本当に楽しみにしています。
最近、休日などは都心の純喫茶は満員のとこも多く、なんだか嬉しくなります。
これからも、頑張ってください。
オフ会などあれば参加したいです。
ではでは。
2017/04/05 URL 編集
エムケイ
実際歩いているのは私1人でした。
もしこんな道だと知っていたら歩かなかったかも。
途中から歩道が消えたりして怖かったです。
週末都心の純喫茶が満席のこともあるのですね。
神保町の有名店だとあり得そうですね。
オフ会、気が向いたら…考えてみます。
2017/04/09 URL 編集