ここ最近の東京の記事を振り返ると、何度も何度もフラれ続け苦労の末に訪問できた純喫茶ばかりを取り上げている気がする。
今回もそんな純喫茶。
蛎殻町交差点からわき道にそれると、ひっそりと、ただ確実にそこに存在する「オノダ珈琲」。
東京都中央区日本橋蛎殻町1-8-8
遠目には、表に看板が出てるのでやってるかな~と近寄ると、
いつもこれ!
Sorry WE’RE CLOSED
誰向け? どこからどう見ても日本人しか来なさそうな店なのに英語!
場所柄平日のみだと思い、それだけはきっちり守っているのに、朝8時来ても夕方5時頃来てもいつでもSorryなのであった。
この店を教えてくれた人によると、お昼は普通に営業していた、という。喫茶のコアタイムを狙うべきか。
1年以上経った頃だろうか? 雰囲気的にいつ黙って閉店してもおかしくなさそうな佇まいに不安を覚えるようになり、有給を取り真っ先に、でもあまり早すぎない時間に着くよう準備万端でこちらに向かった。
いつも茅場町駅から向かっており、同じ道を歩くのは飽き飽きしていたので、目先を変え、距離的にはさほど変わらない人形町から向かった。
そのお蔭でいままで気付かなかった渋い電気店を発見。
WALKMANって! 凄い! 時代を感じて泣けてくる(つД`)ノ
しかも中もなんだかレトロで可愛い。窓のシールやらペンダントライトやら。
さて問題のオノダ珈琲。造花のショーケースと一体化した素敵な看板は店先に出ているが、これはいつもの事でこんなの見ても少しも安心できない。
が、近寄ってみたら、いつもの場所が『Come In WE’RE Open』に変わっている!
やった!やった!やっとやってる。やっと入れる。
撮れた写真はこれだけだが、飾ってある絵や座布団(?)の色使いにセンスがあり、壁にはアンティーク風なライトも並んでいたし、想像していたよりずっと素敵な店だった。
窓を見ると(外は見えないが)、これまで何度もガッカリさせられた『Sorry WE’RE CLOSED』というプレートが掛かっていた。どうやらひっくり返してOpenと使い分けているらしい。
驚いたのは、立て続けにお客さんが入店してきたこと。
目立たない場所にあるし、営業時間も短い(そのはず)、そして何よりも決して入りやすい雰囲気ではないので、よく入ってくるなあと思ってしまった。
ただその理由も後に分かった。
広い店ではなく、ハッキリ言うと狭いのだが、一見で入った私でも妙に落ち着け寛げる雰囲気で、結果的にはかなり長居してしまった。他のお客さんはみな常連のご近所マダム風だったので、この雰囲気が気に入り通っているのだろう。
あと、こちらも。
モーニングセット。
トーストとコーヒー以外にワンプレートで、目玉焼きにウィンナーソーセージとたっぷりの野菜サラダ。
野菜って高いのに、こんなにたくさん使うなんて!
ドレッシングは業務用の大きなボトルでドンと2種類。たしかサウザンアイランドと醤油ベースのゴマダレだったかな?
しかも驚きの400円。こりゃあいい店だ。
たしかに苦労した店ほど思い入れが強くなるとはいえ、それを差し引いても入れて本当に良かった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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