若草堂を出ると、外は真っ暗。
伊勢神宮にも入れず、参道の店の多くが店仕舞いをしていたので、旅先の心細さもあり、とぼとぼと伊勢市駅に戻る。このままホテルに戻ろう。でも……もう1軒だけ。
三重旅行初日の喫茶締めとして、「食事と喫茶 寿」。
三重県伊勢市宮後1-2-24
が、ここでファミリースナックという見慣れぬフレーズ。
ファミリースナック?
私が唯一知っているのは、佐竹商店街のファミリースナックロッキーだけ。これまで他で一度も聞いたことのない、喫茶界においてもレアなフレーズを標榜する寿(KOTOBUKI)だが、それ以上に惹くのはこちら。
手書きのイラストメニューの数々。
子供が描いたような、童心を失わないとも言える? 味わい深いタッチ。
へえ~~いいじゃない…。店の前でライトアップされたメニューをぼんやり眺めていたところ、店主が現れ気さくに「どうぞ」と声をかけてくれ、入店(※このパターン多い)。
メニューのイラストの作者はこの方だった。のみならず、店内にもマスターの作品の数々があるので簡単に紹介を。
まずは大きな秋桜を描いた天井画。
壁に掛かっている絵の数々も。
こちらは伊勢神宮の中にある橋(名前は失念)なのだとか。悔しい…見れなかった。
そして、純喫茶目線的にもっとグッときたのがこちら。
奥のルームへどうぞ
いいねえ~ 純! こういうの本当に好き。
どこぞの会社の更衣室のロッカーみたいなのがあって、その上に妖しく光るレトロな案内灯。←に導かれアールをくぐると、
奥にはファミリースナッキーなルームが広がっていた。
壁だけでなく、天井も鏡になっていた。カウンターには酒の瓶も置いてあったり。
こちらもメニューには伊勢うどんあり。450円とは安い。
ホットケーキも気になったが、さっき伊勢うどんを食べたばかりなので断念。旅先では野菜が不足しがちになるので、身体のことを考え生トマトジュースを注文。
注文すると、ガーーーっとミキサーの音が聞こえてきた。
イチゴミルクみたいなピンク色だが、これが本当にトマト!
トマトの生々しさ。これまで飲んだトマトジュースの中でもトマト感が際立っていた。よくある普通のトマト100%ジュースとは全然味が違って、一言で言うと、甘い。だけど、すごく美味しい。なんなの、これ?
おいしーーい!と心の中で言いながら、あっという間に飲み干してしまった。
後でマスターに訊くと、独自の配合をしているらしい。
皆さん、ここまで読んですでにご存知だと思うが、こちらのマスターはとてもフレンドリーな方で、私が東京から来たと言うと、「どうせならこの写真も撮っていったら?」と全然私が目を向けてないものをあれこれ紹介してくれた。
このへんは伊勢神宮に関するあれこれ。たしか20年に一度の式年遷宮に関するものだったはずだが、記憶力が悪いので、あまり覚えていない。覚えているのは、とんでもない人が集まるということだけ。
あとはこれ↓↓↓
昔の寿の写真。
うわっ! いい!いい! 今よりもこっちの外観の方がいいな(笑)。渋いけど可愛らしい。甘党喫茶が右から左で、茶喫党甘になっている。
「この辺では一番古い店」と言っていたが、それって喫茶の中で一番てことかしら? 現マスターは2代目で、3代目はご子息が継ぐ予定だとのこと。
「マッチはもうないけどよかったら」と紙に店の判子を押してくれた。このパターン、すごく純喫茶っぽい。
こんな感じで三重純喫茶巡り1日目終了。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
ちょこ子
私も伊勢へ旅した時こちらにお邪魔しました。
連れがトマトジュースを注文し、トマトジュースが苦手な私も少し飲んだのですが、とても美味しく飲んだのを思い出しました。
ホットケーキも美味しかったですよ~(^^)
ご主人と奥様も素敵な方ですよね。
2017/03/05 URL 編集
あかりのママ
ホットケーキもおいしそうです。
2017/03/06 URL 編集
エムケイ
トマトジュース美味しいですよね。
私の中ではこれまで飲んだ中で一番美味しかったです。
ホットケーキも美味しかったのですか。
食べれず残念!
ご主人はとても優しい方でした。奥様はいらっしゃったのですが、遠くから声が聞こえてきただけでお会いできなかったです。
2017/03/07 URL 編集
エムケイ
行った方の記事を見ると裏口もあったみたいで、そこにも手書きっぽいものが色々あったので、もしかしたらそれもマスター作かも。
ホットケーキは自家製だっただけに悔やまれます。
喫茶のハシゴの弊害です。
2017/03/07 URL 編集