純喫茶がないなら、そば屋に行けばいいんじゃない?
東京都世田谷区赤堤4-45-16
下高井戸の駅前風景は「下高井戸駅前市場」が圧倒的存在感を放ち、いかにも渋い純喫茶がゴロゴロありそうですが、完全な見掛け倒し。いくら歩き回っても純喫茶は見つけられません。
「ポエム」「珈琲館」「コロラド」はありますが、チェーンの喫茶店です。
純喫茶に求める鄙びた雰囲気や寂れ感がありません。
そこで「さか本そば店」の登場です。
広いから気にせず休憩をしていいですよ、と言ってくれている。
でもねえ、そば屋さんって、普通食べたらさっさと出なきゃいけないんじゃないの(^_^;)? そんなの真に受けてもね。社交辞令でしょ?
しかし、「さか本そば店」にもう一つある入口の前にも、「休憩に御利用下さい」と看板で念を押しています。これは本当に休憩してもよいのか?
椅子が山積み(^_^;)???
ビール片手に水着姿のお姉さん。色あせたポスターですが、いつから貼ってるんだろう?
小上がりがあり、座椅子とちゃぶ台。
大きな昔のエアコン(?)があり招き猫。昭和な手洗いも有。
そして、右に少し狭くなった通路みたいな客席があって、その奥にも、もう一つ客席があるのです。
こちらの店は少し変わった造りになっていて、入口が2つあり、中で繋がり、コの字型になっています。
とりあえず一通りどうなってるのか見てみます。
どこに出られるのか謎のドア。
厨房。その前にたくさんの短冊メニュー。
そば屋といっても、そば以外の麺類、丼、定食、一品料理。種類豊富。
クリームソーダも。
看板では「お食事処」も謳っているので、そば店の固定観念にはとらわれない方が良さそう。
世田谷区にありながら、寂れた観光地の地元の人にも愛される喫茶兼食堂っぽい雰囲気。
こちら側は客席は少なくカオス。どちらかというとお店の人のための作業スペースという感じ。「あちらへどうぞ」とあちらに座るよう促されました。
再び広い方のスペースに引き返します。
小上がりに座るほどのハートの強さはなく、無難にテーブル席。
脂と汗が染み込んだオレンジのパイプ椅子。
かなり年季が入ってますね。最初座った椅子は足元がガタつき落ち着かないので、隣の椅子と勝手に交換しました。
メニューは多過ぎて目移りして決まらないので、まずは店名にもなってる「さか本そば」を注文。うどんも可。
実は、こちらの注文システムがまだ理解できてないません。
席に着いてじーーっと待っていたのですが、いつまでたっても店員さんが来ないので、わざわざ厨房まで出向いて注文。
もしかしたら食券制?
あーあ、やっちゃった…後で気づいたんですけど、そんなの知らないしね(^_^;)。
でも後から入ってきたお客さんも席で普通に注文していたようですが? 現在では形骸化した昔のシステムなのかもしれません。
「さか本そば」登場です。
伊達巻まで乗っている具材豊富なそば。醤油味のごく普通の味。もの凄く美味しいわけでもない、普通に「そば」の味。
古い店ならではの店名入り丼。
お店の人は基本いい感じに放置してくれる。まるで純喫茶。
小上がりで定食と一品料理を色々頼んでビールを飲んでる若いカップルもいました。金額もお手頃ですし、居酒屋利用も違和感ありません。
大箱の何でもありの純喫茶が好みなので、こちらの自由で大らかな空気にハマってしまいそう。自宅よりは職場の近くに欲しいかも(^_^;)。
「ストロベリーアイスはありませんが、チョコレートアイスはあります」
カップルの女性が追加注文をしたのですが、お店のおばちゃんがそう答えていました。
チョコレートアイスですと? 聞き捨てなりません!
純喫茶ですら、チョコレートパフェにチョコレートアイスを使う店は稀なのです。そば店にあるとは!
【参考記事】チョコレートパフェは白すぎる(2019/05/29)
伝票がどことなく食券っぽい。
レジに「食券をお買い求め下さい」とある。
普通に支払いをしましたが……。
「さか本そば店」で休憩できる事は判明したのですが、食券の件は謎のまま。次回は食券制の謎の解明ですかね。
謎といえば、隣の青テントの「星 スター」も一体何なのか不思議。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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