かつて下高井戸には純喫茶以上に絶滅危惧種のミルクホールがありました。
東京都世田谷区赤堤5-34-11
2018年~2019年頃閉店(時期不明)
いくら純喫茶に通じる雰囲気があるとはいえ「さか本そば店」を純喫茶と呼ぶには無理がありますが、ミルクホールは純喫茶の前身のようなもの。純喫茶だと思っていますし、皆さんも異論はないでしょう。
一時期都内のミルクホール巡りをしていた事があるのですが、訪問しそびれた一軒が下高井戸駅から離れた住宅街の「ミルクホール石川」。
私が存在を知った頃には夏季のみかき氷メインの営業になっていました。
それでもどうしても行きたいと思い、2017年の夏、闇市の雰囲気漂わす駅前市場を横目に、日大通りを延々と歩き、この辺かとキョロキョロしたら、木が鬱蒼とし独特のオーラを纏う一軒家。
これは凄い!木に侵食されています。
まるで絵本から抜け出したような現実離れした姿に興奮がおさえられません。
しかし、近づいても、営業している気配がありません。やってないよね?
一通りぐるりと回ってみたけど、やはり閉まっています。
暑い中、せっかくここまで歩いてきたのに、このまま手ぶらでは帰れない!
電話してみました。
「体の調子も良くないし、8月から開けようと思ってます」
とても腰が低い対応のママさんで、電話した事に対してお礼までされ恐縮。
8月にまた来ようと、再び8月になってから電話してみると、 「9月には開けようかと」。気づくと9月は過ぎていた。結局2017年夏に開けたのかどうかは不明。
その後人づてに、「閉店しているようだ」と聞いた。
閉店してから何年経ったろうか。
あのミルクホールは今どうなっているんだろう?
2017年の夏と同じ道順。「下高井戸駅前市場」を横目に、日大通りを歩く。当時も面食らうほど古めかしかった豆腐屋さんはテントがビリビリに破れていて、すでに閉店している様子だった。
ミルクホールへ右折する直前に角にあったマンション。今もまだあるが、1階の店に付いていた牛乳の看板が無くなっている。「ミルクホール」が閉店したから?
車がひっきりなしに通る住宅街。東京とはいえ、世田谷区。この辺に住んでる人は車を持つのが当たり前なのだろうか?
枝を切り落とされてるので、あの時よりスッキリしているものの、独特のオーラは変わりなし。
中は現役時のままなのだろうか? 見てみたい……。
椿の花が咲いている。
奥は自宅で人が住んでいらっしゃるようでした。
2017年当時は営業していた「飯田豆腐店」ですが、現在はテントが破れシャッターがおりていました。閉業しているようです。
日大通りから「ミルクホール石川」に曲がる直前の角にあるマンション。今もまだあるのですが、2017年にあった明治牛乳の看板は今は無くなっている。
昔の「ミルクホール」はここから牛乳を仕入れていたのだろうか、など想像してみたり。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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