もしかして道を間違えてる?
国道254号線からわき道にそれて、やっと気付いた。いくらなんでも富岡製糸場は、こっちじゃないでしょう? 全然、人がいない。
しかし、なにやら惹かれる風情がある。
目的地ではないけど、これもきっと神の思し召し。少し探検してみよう。
キラキラと光り輝く看板建築。
またもや写真館。立派だけど、現役ではなさそう。
現像、引伸。
今見ると、時代を感じる。
そして、先に見えるもの。
も、ももももしや、喫茶店では!?
「珈琲パーラーろまん」
もしやじゃなくて、そのまさか。喫茶店じゃないか~~~! 誰もいない路地でテンション上がって、心の中でひとり絶叫。
看板のデザインも素敵だし、店名も素敵!
パーラーはたまに見かけるけど、珈琲パーラー。珈琲推しのパーラーなのかしら? 平仮名の「ろまん」の字体も可愛い。
こんな人目につかない地味な通りで喫茶店に出会うとは。やっぱり迷ってみるものだな~ 一人悦に浸る。しかし、すぐに我に帰った。
これ、ひょっとして閉店してて、単に放置してるだけの物件では?
(こういうケースは非常に多い)
食品サンプルが階段の下にあり、営業中の札。
だけど、それにつられてノコノコ上がっていいものだろうか? もし一見客にもウェルカムな店なら、分かりやすくコーヒーの幟があっても良さそうだけど、それもない。
大体この目立たない立地に喫茶店を開業すること自体、一見客の入店など求めてはいないことの証ではないか?
物凄く、物すごーく惹かれるけど、どうしたものか?
喫茶のある2階を見上げると、テーブルと椅子があり、女性が座ってるのが見えた。
お客さん? お店のママさん?
でも、なんとなく物置っぽくも見える。日当たりも良いし、閉店した喫茶店跡で元店主が日向ぼっこしてるのだろうか。
入ってみたい気もする。でも、やめておいた方がいい気もする。冷やかしだと思われないか心配だし、もし歓迎されても、それはそれでまた別の問題が出てくる(お話好きマダムの身の上話をされるとか)。
後ろ髪を引かれたけど、今回はパス。
1階の壁の「カセットテープ」も気になった。
2mほど先に、「焼鳥ガーデン」という閉店した居酒屋があった。
富岡は素敵な街だったので、もう一回行こう、その時にまた珈琲パーラーろまんの様子を見に行こう。そして、今度こそは入ろうと固く誓ったのに、とうとう行かぬまま1年以上経ってしまった。
ところが先日、酒場巡り&喫茶巡りをされる例の方のブログで、こちらの店が出てきてビックリ! そういえば、このお方とは銚子と小見川でも30分の差でニアミスしたことがある。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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