富岡の大本命。
せっかくJR乗り放題のチケットを使っているのにも関わらず、わざわざJRから外れ、上信電鉄に乗り換えて上州富岡まで来た目的はこちら。
富岡製糸場のそばにある「喫茶 富士屋」に行くためだった。
群馬県富岡市富岡1072
閉店
万一臨時休業だったりしたら目も当てられない。直前に電話で営業してることを確認した上での訪問。
世界遺産の富岡製糸場は華麗にスルーし、わき目もふらず富士屋にまっしぐら。
左から。
右から。
あらゆる角度から眺め、うっとり。惚れ惚れする芸術的な外観。
店内も期待裏切ることないレトロ。
ただ見ての通り、喫茶店というより食堂である。看板にも暖簾にも喫茶の文字が入っているが、喫茶利用もできる食堂という感じ。
この周辺は純粋な喫茶店よりも、喫茶を兼ねた食堂が多い。富岡製糸場が関係してるのかな? 女工さんが求めるのは喫茶よりも食堂だったとか?
ときめきの色褪せくすんだチューリップライト。
なぜか1個だけある。
しかし、たった1個とはいえ、あるなしは大きい。チューリップライトが純喫茶度UPにどれだけ貢献していることか。皆さんもご存知だろう。私の席からはよく見えるので、完全に気分は純喫茶。
やきそばが名物だと聞いてたので、やきそばのつもりだったけど、他にもお勧めがあるみたい。赤文字がそれね。
中華ソバ 昔ながらの中華ソバ
焼きそば 当店自慢
クリームあんみつ 女工さんの大好物
アズキアイス 当店自慢
どれにする? 純喫茶ルナでモーニングしてから、飲み物しか飲んでないし、食事だよね。となると、中華ソバか焼きそばの2択。いや、中華ソバはお勧めではなく、ただ昔ながらと説明してるに過ぎない。
焼きそばしかない!
ところが、お勧め以上に私が弱い季節限定メニューを発見。
味噌ラーメン(10月~4月限定メニュー)
これにしよう! 味噌ラーメンで!
味噌~~! 味噌味噌しい味噌ラーメン。
少しくどかったかも……。
おや?
丼にはしっかり富士屋の店名入り。しかも電話番号も記載。
これは絶対マッチあるに違いないと思い聞いてみたが、
「昔作ったけど、全部捨てちゃったわ」
あっけらかんとした返事が返ってきた。不思議なことに、残念というよりも、むしろ爽快だった。代わりに、と店名入り箸袋をもらう。
まあ実際マッチなど無くとも、この店の素晴らしさには微塵も影響はない。
そして本当に残念なのは、こちらがすでに閉店していること。2度と訪問することはかなわないのだ。前回の記事の最後でリンクした例のブロガーさんのところで知った。詳細は分からない。いつ? 理由は? かなり古い店なので、店主高齢化か建物老朽化だろうか?
立田野食堂に続いて、群馬の食堂遺産がまた一つ消えた。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
通りすがりのおじさん
カレーラーメンが醤油ラーメンの上にルーが載ってくるという荒技で驚きました。
あと隠れ名所ポイントとしてここのトイレが実はボットンだったのです。
店員のオバちゃんにトイレ貸して、というと斜め向かいの案内所のとこを勧められるので気が付きにくいんです。
当時2015年頃だったかな、街中なのにまだこんなトイレ残ってるのかと感心したものです。
2022/01/09 URL 編集
エムケイ
私は一回行ったきりですが、もしまだ営業してたら、食べてみたかったです。
隠れ名所(笑)
トイレはそうだったんですか~
たまに古いお店だとありますね。入ってビックリします。
我慢できるときは何もせず、そのまま引き返すこともあります(笑)
東北で入った喫茶店では何軒かトイレがそういう店ありました。
でも不思議と臭くはなかったんですよね。
2022/01/10 URL 編集