タカセは、ずっと昔から池袋にあった。
外観も、パンも、洋菓子も、店員さんも、全てにおいてレトロ。ところが変わっていないように見せかけ、少しずつ時代に合わせて変化するという、良い意味でのしたたかさがある。いつの間にか本店の別館で、セルフサービス方式のベーカリーカフェ「コーヒーサロンタカセ」(約150席)も始めていた。このご時世に拡大路線とは頼もしい。
このところ週一ペースで池袋に来ていたが、そろそろ終わりが近づいてきたので、もう一度だけタカセに行っておこうと思った。
せっかくなので、タカセの中で一番格の高い、本店9階のコーヒーラウンジへ。
東京都豊島区東池袋1-1-4
洋菓子・パン|タカセ洋菓子店
エレベーターから降りると、優雅な楕円形の窓。
サンプルケースにもどこか気品がある。
日曜日だった。2つの楕円形から中を覗いたが、人の姿が見えない。
入ってみると、先客1名のみ。何年か前に平日午後に来たことがあるが、お客で一杯だったので、ギャップに拍子抜けした。開店から少ししか経ってなかったせいかも。
さすが9階! 素晴らしい眺望の展望ラウンジだ。西武百貨店より高いのか、少しだけ西武の看板を見下ろす形になる。まさかお互い張り合ってるとか、ね?
他のフロアに比べると、内装はぐっと重厚で優雅。クラシカルな非日常空間で、紳士・淑女がここで社交ダンスを踊っていても驚かないかも(笑)。窓にはゆるやかに纏めたカーテンがロマンティック。
よく見れば、壁にはピンクが背景のリボンの絵が帯状に描いてある。
エレベーターに乗る前に決めておいた和風ホットケーキを注文。オススメらしいので。
こしあんと抹茶アイスが和風という意味なのかしら。抹茶パウダーが飛ぶので要注意。
肝心のホットケーキは…。まあ雰囲気ということで(意味不明)。
一応、コーヒーも付いてるけど、カップにロゴが入ってなかった。代わりにタカセオリジナル紙ナプキンを愛でる。
お昼過ぎからは、ぼちぼちお客さんが増えてきた。ノートパソコン持参の方も数人目撃。ここで作業をしたら捗りそう。煮詰まったとき外を眺めれば気分転換になるだろうし。
勝手な先入観でコーヒーラウンジは別の階より値段が高いと思っていたけど、モーニング等を除けば、基本2階喫茶室と変わらないことに気付いた。
ここはタカセの自社ビルで、4階から8階はテナントで、8階は献血ルーム「池袋い~すと」。献血をした後に、コーヒーラウンジなんてのもいいかも。
タカセ マッチ (2013年) ※画像をクリックするとマッチ側面が見れます。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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