「レモン」の横からわき道にそれると、雰囲気のある一画がありました。
東京都江戸川区南小岩6-26-19
2022年11月25日閉店
最初に目に留まったのはこちら。
赤いテントと純喫茶の店名みたいな無理矢理の当て字で「馬里根」。「まりね」と読むんでしょうね。
脇から木が鬱蒼と茂り、一瞬純喫茶ではないかと勘違いしましたが、残念資生堂の化粧品店。
「見て!見て!」
目ざとい同行者に呼ばれて、隣を見ると、なんじゃこりゃあ~
とんでもなく渋い銭湯がありました。引っ込んでるので思わず見逃してしまうのですが、入口だけでも、とんでもなく渋い。
男湯、女湯の文字も古めかしいし、下駄箱の年季の入りよう。これは昭和も昭和。相当昔の昭和のものだとお察しします。
残念ながら、純喫茶のように気軽に中に入るというわけにはいかないので、ここで引き返すしかないのですが、入らなくてもテンション上がるほどの渋さが印象的でした。
銭湯には大体コインランドリーを併設しているものですが、こちらも隣にコインランドリー。
入口に化粧品のポスター。あれ、これ、隣の化粧品のじゃない?
銭湯→スキンケア。ごく自然な流れなので、よく考えると違和感ないのですが、銭湯が化粧品店を営業するスタイルは初めて見ました。
いつかこの「照の湯」に入ってから「レモン」で喫茶する日を夢見ていたのですが、銭湯巡りは準備が大変だし、体力を消耗するのでそう簡単ではありません。そんな腰の重い私を嘲笑うように、こちらの銭湯は11月25日に閉店してしまいました。
しかも最悪な事に、銭湯内の写真を見てしまったのですが、遺産級の素晴らしさ! 時すでに遅し。
銭湯「照の湯」→コインランドリー→化粧品「馬里根」
中で繋がっていたようです。
銭湯の向かって左には、これまた渋い自動車販売店。売の字が賣、会が會ですよ…!
さぞや営業案内の文章も時代錯誤に違いない、と思いきや、現代にも充分通用する内容でした。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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