小岩に可愛いの奇跡あり🍋
東京都江戸川区南小岩6-25-14
10年前、小岩の数多ある商店街のうちでもメジャーなフラワーロードをぶらついてて出会った「レモン」。外観は可愛いけど、中はそうでもないかも、と入店したら、想像の何倍もの可愛さに総毛立ちました。その後もう一度、純喫茶好きの人をお連れして再訪問したのですが、それっきり。
もちろん時々思い出してたんですけどね。またいつか行けたら、ぼんやり思ってはいたのですが、そのまま時が過ぎていました。
しかしですよ、現在のコロナ禍。油断は禁物です。地域で愛される素敵な喫茶店が悲しむ暇もなく次々と閉店していく。遠くて行くのに大変な場所ならいざ知らず、いつでも行ける場所にある純喫茶が閉店したら、それこそ泣くに泣けない。行ける内に行かねば。ふいに思い立ち行くことにしました。
やっぱり可愛い外観。
オレンジのタイルに白い字で縦書きの「Lemon」と横書きの「レモン」の良いバランス。
ドアには小さな「Lemon」。
10年前と全然変わっていません。でも店内は……?
全然変わってません。そのままです。
そして色んな純喫茶に入った今だからこそ言えるのですが、こんなに可愛い店もそうはない。強く力説します。
一つ一つが愛らしい。しかし、世間一般で言う単純な可愛いとは違います。良い意味でキラキラしてない、儚い可愛さ。哀愁を帯びて琴線に触れます。
甘酸っぱいピュアな気持ちが瞬時に蘇りました。
こんなにときめく喫茶店が東京にあるなんて…遠くに行ってる場合じゃないな。
一番のときめきポイントはレモンの飾り!
何もかも可愛いと思ってますが、このレモンにトドメを刺されてしまった。なくなってたらどうしよう…内心ドキドキしてました。
店名が「レモン」だから🍋🍋🍋🍋🍋🍋
単純ですが、それでいいんです。分かる人にだけ分かればいいなどという、小難しいメッセージなんていりません。誰にでも伝わる。素直に直球を狙う。純喫茶はこうでなきゃ!
床の色もレモン。
さすがにレモン柄は見つからなかったのか向日葵モチーフですが、色だけでも、ねっ!
今回、初めて奥に小さな階段がある事に気付きました。床とお揃いなんですよ。可愛い。小さな感動……
白いレースのカーテン越しに外が眺められる窓際の特等席には、大阪のおばちゃんのトレーナーみたいな豹の布がかかっています。
なぜ? 「レモン」永遠の謎。
私にとっての特等席は、レモンの飾りの横。
他の席が空いてても、ついついここに座ってしまう。
変わらぬメニュー表。
10年前に頼んだプリンアラモードは変わらず500円です。
今回はレモンスカッシュ。もちろん「レモン」だから。
今回は出てきませんでしたが、コーヒーと紅茶を頼んだ時はシュガーポットが出てきました。レモンをイメージさせる黄色。
プリンアラモードはサンプルに忠実なビジュアル。
脚付きではないものの、レトロな横長のガラス器でした。
なお創業年は1970年代後半だと思いますが、正確なところは分かりません。2012年に聞いた時は35年、今年聞いた時は43年とおっしゃってたので(笑)。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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