国立「パモジャ」の閉店は、あまりにも突然でした。
東京都国立市東2-2
2021年3月31日閉店(家屋老朽化のため)
でも、突然ではないのかも。
国立旭通り商店会からのお知らせによると、「家屋老朽化のため」の閉店だとのこと。いきなり古くなるわけはないので、かなり前から決まっていたのでしょう。
国立の喫茶店とは、常に薄皮で繋がってるような感覚があります。この表現は適切かどうかは分かりませんが、いつでも頭の片隅に、何軒かの国立の喫茶店が占めており、ふとした瞬間、「今度あそこに行こう」と思い出すのです。
しかし、それはごく一瞬のことで、すぐに忘れてしまう。実現することはほとんどありません。
そして、「パモジャ」。つい最近(3月後半)に、中央線に乗ってて、ふと思い出したばかりです。立川を過ぎたときに、行こうとした。でもボーっとしてたら、あっという間に国分寺。まあ、いいや、と。まさか、その直後に閉店するとは! 私が突然だと感じるのは、この辺も関係してます。
過去2回訪問しました。2014年5月と2020年1月。老朽化? お手入れが行き届き、状態の良い喫茶店に見えたので意外です。
アメリカン・ダイナー的な印象があります。
古時計やアンティークな装飾が飾られてる茶系の落ち着いた空間なので、一般的なアメリカン・ダイナーではないですよね(赤のイメージがある)。でも、なんか古き良きアメリカっぽさが漂っているんですよね。とてもセンスが良く、素敵な内装でした。
エアコンが70年代っぽくてカッコイイ。滝川の「ルビアン」にも、同じエアコンがありました。
ところで、70年代っぽいと書いたけど、勝手な思い込みだったら恥ずかしいので、閉店のお知らせで確認すると、開業は昭和53年(1978年)。やっぱり!
「ルビアン」の開業は? 酒井氏の北海道喫茶本で確認すると、なんと偶然にも1978年!同じ開業年!
おそらく開業と同時に設置したエアコンに違いありません。
創業年の長い喫茶店は手入れが良ければ、それが味になり、新しい店では出せない魅力となりますが、営業するのに必要な設備はガタがきます。水回り、電気系統。
いくら見た目はまだまだ行けそうだとしても、続けていくには、修理をしたり改装をしたり電化製品を買い替えたり、それなりにお金がかかります。それでも、コロナがなければ、どうだったのでしょうか? 続けていく方向に舵を切ったかもしれません。
この日はコーヒー。
初めて訪問した時に、看板メニューのピザを食べました。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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