【滝川】喫茶 ルビアン

とうとう来たよ。長年の夢だった「喫茶 ルビアン」を訪問。

滝川・ルビアン1

喫茶 ルビアン

北海道滝川市本町3-1-18

三楽街でルビアンに逢いましょう

滝川・ルビアン2

滝川駅から徒歩15分。人っ子1人歩いてない閑散とした風景が広がり、「ついさっき塗りました」といった感じの下品なピンクのアーチがあり、その隣の微妙な色合いのビルがルビアン。

「三楽街で逢いましょう」って…(^^;)。「有楽町で逢いましょう」(フランク永井)の影響? 昭和だな~

滝川・ルビアン3

正直、外観はそんなでもない…

滝川・ルビアン4

ドアを開けると、力強いルビアンの店名入りのドアが内側にもある。寒い地方では二重扉の店が多い。

ゾクゾクするほど美しい誰もいない店内

滝川・ルビアン5 滝川・ルビアン6 滝川・ルビアン7

これがルビアンか!

照明、花模様の壁紙、大胆にくり抜いたダブルU字のパーテーション、高い天井。スケールの大きい耽美的な空間には、ただただ圧倒される。

来たな、北海道。来たな、滝川って感じ。ここまで来て本当に良かった。

ところで、営業中なのに誰もいないけど?

カウンターの向こう側に居るようで、カーテン越しにマスターの話し声が聞こえてきた。

電話でどなたかと話してて、随分と長引いている様子。とりあえず出てくるまで待つしかないようです。

なぜマスターの声だと分かるのかって?

わざわざ滝川まで来てフラれたら後悔してもしきれないので、この数日前に電話で営業時間の問い合わせをしていたからなのです。特徴的な声に聞き覚えあり。

しばらくして店の雰囲気からは想像できない、明るくシャキシャキしたマスターが登場。

昼でも夕焼け。オレンジ色に染まる窓辺

滝川・ルビアン8 滝川・ルビアン9 滝川・ルビアン10

窓に貼ってあるオレンジのフィルムを通して光が差し込み、昼間なのに夕焼け。遠くからカラスの鳴き声が聞こえてきそう。童心に帰ったようなどこか甘く切ない抒情的な雰囲気。BGMはクラシック音楽。

コーヒーはコクがあって美味しい。ここでコーヒーを飲んでいると、すべてを捨て滝川に骨を埋めてもいいと思えてくる。

滝川・ルビアン11

友人からいただいたマッチを持参したので、私には珍しい店内マッチ写真(いつもは帰り際にマッチをもらうので、店外か自宅撮影)。

明かりが一段と輝きを増す

滝川・ルビアン12 滝川・ルビアン13 滝川・ルビアン14 滝川・ルビアン15

人間の瞳にも見える大胆でサイケデリックな花模様と70年代風のエアコン(?)のコンビにうっとり

滝川・ルビアン16 滝川・ルビアン17 滝川・ルビアン18 滝川・ルビアン19

事前に電話で問い合わせた時、マスターからはこう言われた。

えーうちに来るの? 来なくていいよ。もっと他にいい店あるんだから、そっちに行きなさいよ。うちなんて本当に大したことないんだからね

ほんの一瞬だけど、もしかして本当にわざわざ行くまでもないかもという考えが頭をかすめたが、騙されなくて良かった。

大嘘つき! めちゃくちゃ素敵じゃないか~~! 変な謙遜はやめようよ><

ただ、これにはマスターなりの言い分があった。こちらの喫茶店は一度壊して造り直した(!)過去がある。それでも、こんなハイレベルな内装が造れるとは驚き。

昔を知るお客さんからは「前の方がいい」と言われるし、マスター自身もそう思っている。その頃と比べての「大したことがない」なのだ。もっともっと広くて、もっともっと内装が凄かったらしい。そうなの? 今でも充分すぎるほどなので、これ以上なんて想像できないけども。

最後にはそれまで消してた壁や天井の照明をつけ、極限まで美しいルビアンの姿を見せてくれた。暗い店内もそれはそれで寂寥感があって魅力的だったけどね。

利用金額

  • ブレンドコーヒー 480円

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コメント

紅茶っちゃ

メイドインジャパン
70年代風のエアコン・・・そうですね。私、このエアコンの写真に釘付けになりました。なぜかって、通っていた銭湯の脱衣場に、このエアコンと全く同じものがありました。夏、めちゃくちゃ涼しくて「極楽」でしたよ。銭湯は取り壊されてしまいましたから、エアコンも廃棄されたことでしょう。もし、北海道という寒い地域で、今も稼働しているなら「メイドインジャパン」の凄さを実感です。

エムケイ

>紅茶っちゃさん
やっぱりエアコンでしたか。
今のエアコンとは見た目が違うし、少し不安だった。

しかも紅茶っちゃさんが通ってた銭湯の脱衣場に同じエアコンが!
なんか自分のことではありませんが、猛烈に感動してます。
身近で長年見てた家電って、ふとしたことで当時の記憶が呼び起こされますよね。

エアコンのデザインの素敵さばかりに注目してたので稼働してたかどうかはチェックしませんでした。
さすがに北海道なので、この古いエアコンでは追い付かないと思いますので、動いてなかったんじゃないかと…。
この日も寒い日でした。

あかりのママ

ルビアンのフォントからしてハイセンスですが、内装もうっとりしました。
パーテンションのつくりが斬新ですね。改装前はどうだったんだろうと思いをはせました
行ってみたいです。

エムケイ

>あかりのママさん
フォントのセンスが良いですよね。特にル。
パーテーションも斬新。座る席によって景色が変わるし、実際に迷いはしないけど、ちょっと迷路的な造りで素敵です。
改装前のことについてマスターは話したそうでしたが、電車の時間が迫っていたので、途中で切り上げてしまいました(^_^;)。
滝川に行く機会はなかなかないと思いますが、ぜひ行って欲しいですね。

たこりん

すごくレトロな良い場所です。
突然失礼します。
去年の冬にルビアンへ初めて行きました。
出身が滝川市です。
 81歳の父と親子喧嘩になり、とぼとぼ歩いていて何故かここのルビアンに行きつきました。

ここのマスターは、コーヒーについて深く研究していて 、自分に合ったコーヒーを出してくれます。
なかなかないと思います。こんな空間で美味しいコーヒーが飲める場所は。
 プレスコーヒーが、最高です。
先代マスターはもっと凄かったらしいですよ。太字の文

エムケイ

>たこりんさん
出身が滝川なんですね!

マスターがコーヒーについて深く研究していることは、お店を訪問するときは分かず、後から知りました。
それでも、すごく美味しいと思ったのは事実です。

お客さんに合わせてコーヒーを出してくれるのですか?

プレスコーヒー……

これだけ喫茶店に入りながら、プレスコーヒーってなんだっけ?
恥ずかしながら、ネットで調べてしまいました。
メジャーなところではプレンチプレスなんてありますが、プレスコーヒーはコーヒーの成分が丸ごととれるのですね。
よくも悪くもコーヒーの個性が出る。
これからは抽出法も意識しながらコーヒーを飲もうと思います。

たこりん

フレンチプレス
私も今まで、知りませんでした。
 ルビアンマスターに教えてもらいました。
あまり、知られていないようです。

ヨーロッパでは、普通の入れ方らしいです。

 最近は、酸味のコーヒーが流行ってきているらしいですー。

マスターに教えてもらった、札幌市の丸美コーヒーは、フルーティで美味しいです。
3、4店舗ありますが、中島公園近くにあるところが、美味しいと思います。
残念ながら‥純喫茶ではないです。


エムケイ

>たこりんさん
ああ、良かったです。
プレスコーヒーが必須の知識でない事を知ってホッとしてます。
しかし、ルビアンのマスターは凄いですね。
なんか、こう上手をいってる感じがします。

最近は酸味の珈琲が流行ってるのですか?
それは知りませんでした。
感覚的にですが、男性は酸味系が苦手な気がしてます。

本当に美味しいコーヒーの店を追求すると、純喫茶はひとまず置いてとなりますよね……。
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エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

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