【高田馬場】喫茶室 ルノアール 高田馬場ビッグボックス横店 (閉店)

る、ルノアール?

とうとう行くところがなくなってチェーン店にまで手を出さざるを得なくなったか? 可哀想に。

ご心配なく。こちらは、そんな安っぽい同情を惹くための記事ではなくて、9月8日に閉店した「喫茶室 ルノアール 高田馬場ビッグボックス横店」が本気で素敵だったので、ブログ上に記録しておこうと思ったのだ。

ルノアール高田馬場ビッグボックス横店1

喫茶室 ルノアール 高田馬場ビッグボックス横店

東京都新宿区高田馬場1-34-8
※2016年9月8日閉店
喫茶室ルノアール - 銀座ルノアール

早稲田通りのルノアール(今もあるかは不明)は何度か利用したことがあるが、駅前のランドマーク的存在なビッグボックスの横にルノアールがあることを初めて知った。

同行者は前日も訪問しており、「大箱で店内に段差がある凝った造りの“純”ルノアール物件」だと教えてくれた。

※“純”ルノアール=純喫茶度の高いルノアール

段差というのは中2階のようなものらしいが、いくら広くても高低差のあるルノアールは記憶にない。そんなルノアールあったっけ?

せっかくなので“純”ルノアールの“純”ぶりを最後に見ておこう。

創業45年の「ニュー早苗」という洋食店で夕食を取り、ルノアールに向かった。

ルノアール高田馬場ビッグボックス横店2 ルノアール高田馬場ビッグボックス横店3

地下の店。

ルノアール高田馬場ビッグボックス横店4 ルノアール高田馬場ビッグボックス横店5 ルノアール高田馬場ビッグボックス横店6 ルノアール高田馬場ビッグボックス横店7

な、ななな何? ここルノアール?

どこからどう見ても、純喫茶なんだけど。シャンデリアや大理石(風?)の柱、二重天井っぽい凝った造りの天井、鏡張りの壁、赤と黒の市松模様の床、丸テーブルやベルベットの椅子。

西洋の彫像らしきものまでもある。

最近行ってないけど、今ルノアールってこんななの?

下手に改装済のピッカピカの面白味のない個人営業の純喫茶より、よっぽど純喫茶している。

これは来ておいて良かった。

店内写真の2枚目を見ていただきたい。大きな円型のスペースがある。真ん中から金属の棒のようなものが突きだしているが、これってもしや?

「噴水だよね」と同行者。

だよね? 私もそう思った。もしそうなのだったら、水を張っていて、噴水が立ち上っているところを見たかった!

そして、訪問の決め手となった店内高低差。

若干造りは甘く上ると少しガタつくものの、レジの近くに半螺旋状の階段があり、中2階へ行ける。

地下の中に中2階がある二重構造。

すげーや、ルノアール。結構馬場には来てたつもりだけど、ここは知らなかった。まあ知ってたとしても、チェーンフィルターの穴が大きすぎて、一撃で振るい落とされるに違いないが。

ルノアール高田馬場ビッグボックス横店8

水出しのフレーズに惹かれ、水出しアイスコーヒー。

大判で厚手のタオルのおしぼり、店名入りのストロー、締めの日本茶のサービス。安定のルノアールを堪能した。

ルノアール高田馬場ビッグボックス横店9

お会計時、「閉店お詫び券」というものをもらった。ドリンク100円引きの半券が付いていた。他のルノアールで使えるらしい。

目と鼻の先に、ルノアール高田馬場一丁目店もあった。9月9日にリニューアルオープンする(した)とのこと。

利用金額

  • 水出しコーヒー 590円

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コメント

カカポ

No title
閉店をするな閉店を。
談話室タキザワの様に、全面撤退なんてこともいずれはあるのかしらん。こんなに思い切った内装、無駄と遊びと夢。無くなる前に通いつめなかった私にも、純喫茶閉店の責任はある。

nardo

!!
ぼくの地元・高田馬場ってルノアールがやたら多いんですが、ビッグボックス横ってこんなだったとは初めて知りました…。自分の目の節穴ぶりにちょっとショックですらあります。さすがエムケイさんです…。

ルノアールじたいはけっこう入ります。ルノアールEdyカードも持ってます(10%オフです^ ^ v)地元でよく行くのは神田川方面に曲がった先にある柳屋ビルのお店(高田馬場二丁目店?)ですが、やはり他のお店もチェックしておくべきですね…。後悔。

いちプロ

No title
先日 十年ぶりくらいで 中野ブロードウェイの二階の
「さかこし珈琲店」へ行って来ました。
以前よりも オタク化が進んだブロードウェイ、オタクショップ
に周囲を取り巻かれた「さかこし珈琲店」はある意味 不思議さ
が横溢しておりました。
メイドならぬ 以前に変わらぬ上品な中年女性の方々
ややシュールな雰囲気が あります。
相変わらず 美味しいブレンドを いただいて 「まんだらけ」
を少し のぞいて帰宅しました。
まだ 行かれたことが 無ければ 一度 行かれることを
おすすめします。
周囲の雰囲気との落差、珈琲の美味しさ
他では味わえない雰囲気です。

エムケイ

>カカポさん
談話室滝沢のように全面撤退。
思わず頭をよぎりました。
私は純喫茶好きになったのが遅く、滝沢の存在は知ってはいたものの、コーヒー1杯1000円(だったかしら?)という高級路線についていけないものを感じ、とうとう一回も行くことなく全店閉店してました。

ただルノアールは調べてみると、その母体の銀座ルノアールの経営状態は優良なので、徐々に減るかもしれませんが全面撤回はないと信じてます。

でも純な内装のルノアールは少なくなってますね。

エムケイ

>nardoさん
高田馬場が地元でしたか。
ルノアール多い(多かった)ですよね。

私は以前馬場には友達が住んでいて、よく遊びに行ってたし、ルノアールの前の通りも数えきれないほど歩いてましたが、ビッグボックス横店の存在知らなかったです。
意外と見過ごしますよね。
私も閉店するからと誘われて初めて存在知りました(^_^;)

ルノアールEdyカードもお持ちでしたか!
10%オフのカードだったんですね。知らなかったです。

エムケイ

>いちプロさん
「さかこし珈琲店」
そういえば、いまだ未訪問です。
ブロードウェイの喫茶、他にもありますが、他もまだ(^_^;)


そのうち気が向いたら行ってみます。

トシ

なつかしいです
2016年まで営業していたとは驚きました。打ち合わせで一度だけ利用したことがありました。暑い夏でしたが別世界の涼しさだったのを覚えています。また、地下だというのに噴水があるのには心底びっくりしました。そしてコーヒー一杯の値段。ブレンドかアメリカンか忘れましたが1000円でした。バブルのころの話です。

エムケイ

>トシさん
噴水ありましたね。
私が訪問したときには水は出ていませんでしたが、噴水が現役のときに入ってみたかった!
きっと別世界なんでしょうね。
ルノアールは一時期に比べて随分減りましたし、内装を小奇麗風に改装している店も多いのですが、こちらのルノアールはゴージャスな雰囲気が残っていて素敵でした。

トシ

エムケイさま
噴水は水面から水が吹き上がっている本物だと当時は思っていましたが、実はお写真で見るように金属のパイプが隠されていたんですね。今さらなから感心した次第です。
もう30年も前のことで記憶もおぼろげだったのですが数々の貴重なお写真のおかげでタイムスリップしたかような感覚になれました。ありがとうございました。

エムケイ

>トシさん
30年以上前から改装していないのだとしたら、噴水はこの金属のパイプを通じてだったんでしょうね。
今思うと、噴水のある現役の喫茶店が思い浮かばない。
喫茶店に関しては昔の方がなにかと贅沢だったのだと思いました。
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エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

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