和歌山駅と和歌山市駅(以下、市駅)。
この2つの駅、全然違う駅。3キロだか4キロだか離れている。これまでレポートした3軒は、市駅寄りだが、ここでやっと和歌山駅登場。
みその商店街アーケードにある、「喫茶 マリンナ」。
和歌山県和歌山市美園町5-4-4
その前に!!!!!!
ヒスイから和歌山駅に向かう途中、
大本命「森永」に振られる。定休日。ヒスイだけじゃなく、絶対森永行くべし、とのアドバイスを頂いていたのに、残念。
さーさー気持ちを切り替え、次に行こう!
JR和歌山駅からほど近い、みその商店街。アーケードは立派だが、いかんせん寂れている。
いわゆるシャッター通り。
だが、そんなしょぼくれた空気を一掃するのが、マリンナ。
1階にも客席はあったが、ここは敢えて2階へ。
(注文は1階で済ませてから)
なんていってもカタチが良い。五角形? 六角形?
窓は角丸で、1つ1つ額縁のように商店街を切り取る。ちょっとしたパノラマ。
明るい窓際の端に座り、外を眺める。
みその商店街は闇市が発祥で、昔は賑わっていたらしい。
地方都市は車社会。イオンのようなショッピングモールに人が集まる一方、駅に近い商店街は急速に寂れていく。県庁所在地といえど、例外ではない。
レスカ到着。
旅先純喫茶での過ごし方。人それぞれかもしれないが、私の場合、外観にわっ!として、入ってから内装にキャッ!とし、地元客の会話と音楽をBGMに飲食をする。そして、写真を撮って、店の人と話をする。というのが定番。ところが、ここでは珍しく、近場の純喫茶みたく過ごした。
ただひたすら漫画を読みふけること、1時間半。
いや~漫画揃ってるし、音楽も静かだし、2階に人上がってこないし、すっかり長居してしまった。
何のために和歌山まで来たんだか(笑)。
だが、こういうことはたまにある。旅先で予想外に寛いでしまい、うっかり長居してしまうパターン。もし和歌山の純喫茶を1軒だけ持ち帰れるとしたら、マリンナを選びたい(手元に置きたい)。
入るとき、ろくに見もせず2階に上がってしまったが、1階の内装がなかなか凝っていた。
スペースが区切られており、パーテーションのカクカクしたライン。壁のタイル。レトロモダァーンで素敵。
気さくなお店のマスターとマダムによると、最近では少なくなった純喫茶を求めて、他府県からの訪問が急激に増えている、とのこと。
この話を聞き、今回の和歌山純喫茶巡りがスムーズだった理由が分かった。
ある程度の下地が出来ていたのだ。現実問題、常連客以外一切入らない店だと、入るや否や警戒されることが多い。写真を撮りたいなど言おうものなら、かなりの率で断られる(ただ、断るのも、それなりの理由がある)。
純喫茶店主に感謝! それを支える常連客にも感謝! 純喫茶巡りの先人たちにも感謝!
4軒の和歌山純喫茶を楽しんだ後は、和歌山城に行くことにした。普通は純喫茶が一休みの場所だが、私の場合、観光が一休みになる。
天守閣から見下ろしながら、深呼吸。
和歌山城の後は、もう1軒。「これぞ求めていた純喫茶」だった。次回が和歌山編・最終回。
喫茶 マリンナ マッチ (2014年)
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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