間隔が開いてしまいましたが、大阪レポ続けます。この調子では、いつ終わることやら…。
今回は、阪急淡路の東淡路商店街の純喫茶「ダイヤモンド珈琲」。
大阪府大阪市東淀川区東淡路4-33-28
※2016年10月末閉店
煽るつもりはないけど、この地この建物での営業はいつまで続くのか、といった状況。大きく広がる空き地の中に、ぽつんとあるのです。
十三信用金庫の屋上看板がずっと目に焼きついています。
前回も書きましたが、区画整理により、東淡路商店街は少し離れた場所に移動。新アーケードもできましたが、ダイヤモンドはかろうじて踏み止まっています。
今回の訪問が最初で最後になる可能性はなきにしもあらず。じっくりとダイヤモンドを堪能します。
まずは看板。
ダ イ ヤ モ ン ド
一文字ずつ独立して、縦に並ぶ。こんなの最近見なくなりましたね。
昭和臭をぷんぷん撒き散らしてて、素敵。
裏口あり。階段がありますが、ここから入るのは勇気がいります。従業員通用口かもしれないし。
普通に正面から。
ところで、これは?
「ゆびづめ注意」
ゆびづめ、なんて日常会話で出てきたためしがありませんが、指を詰めるという意味でしょうか? 物騒ですね。ヤ○ザ映画ぐらいでしか使う機会がありません。
「ゆびづめ」しないよう注意しながら、入店。
なに、なに? お客でギッシリ席が埋まっている。ほぼ満席。
東京でも混む喫茶店はありますが、空きテーブルがないだけで、席そのものはぽつぽつ空いているものです。
ここで言う満席は文字通り満席。4人掛けテーブルに4人座っている。皆が皆4人で来るとは思えないので、常連さん同士相席してるのかも(勝手な推測ですが)。喫茶店が地域の方の社交場になってる雰囲気。
ただし、ギッシリなのは1階の話。2階もあるようなので、そちらに行ってみます。
先客は1人だけ。1階と2階で大きく偏りがありますね。
インテリアも1階とは雰囲気が変わり、木に囲まれたログハウス調。
1階が見下ろせる吹き抜けで、開放感があります。
仏像系の写真があちこち飾ってあります。
かと思えば、テーブルに挟んであるのは、マリリン・モンロー。
亜細亜なのか、亜米利加なのか。テイストに統一感がありません。ちなみにBGMはクラシック。
あちこちにお勧めメニューの貼り紙が出ていて、目移りしてしまう。
旅先の喫茶店巡りで辛いのは、こういう時。できるだけ数多くの喫茶店に入りたい。それには、食べたいもの、飲みたいものを出来るだけセーブして、お腹に余裕を作りながら注文するわけです。一度でいいから、後先考えないで、思いきって、店が押すメニュー全部飲み食いしたいです。本当は、名物のホットケーキが食べたかった。><
まだ午前中。無難にコーヒーに。
コーヒーといえばコーヒー。それが共通認識だと思い、気軽に注文したところ、「トーストは付けますか?」。
この前に入った喫茶アメリカンでも聞かれましたが、ダイヤモンドも?
淡路はなにげに喫茶店激戦区かもしれません。午後のことも考え、トーストは遠慮しました。
が、トーストだけじゃなかった。
ゆで卵がついてきました。しかも2個。
そういえば、外に案内が出てましたね。12時までモーニングサービスをやっているらしい。タマゴは「2個」と書いた方がいいと思いますよ。
ただ、2個で2倍喜ばれるとは限らないけど。私は1個で充分ですが(^^;
でも、地元だったら、単純に嬉しいかも。その場で食べないで持って帰って、タマゴサンド作ったり、煮卵作ったり、めいっぱい有効活用させていただきます。
(程よい半熟具合が美味しく、結局2個ともいただきました♪)
ついつい太っ腹サービスばかりに目がいってしまいますが、忘れてはいけません。喫茶店巡りで必ずチェックするのが、コーヒーカップ。
店名入りの特注品。これだけで純喫茶度がグゥーーンとアップします。
コーヒーの味も、すごーーく美味しい。濃い目で、コクもあって、私好み。
この日最後に、千日前の「純喫茶アメリカン」に入ったのですが(1日で2店のアメリカンに入ったことになります)、そこで聞いたこと。
「大阪では濃いコーヒーが好まれるので、お店の名前はアメリカンだけど薄くできない」
大阪って、うどんの汁とか薄味なのに、コーヒーの味は濃い。面白いですね。つくづく大阪は喫茶店天国だと思います。
帰り際に、扉の前で一瞬足がとまった。昭和30年代のダイヤモンドのモノクロ写真が飾ってありました。創業50年位でしょうか。歴史ある純喫茶なんですね。
状況からして、立ち退きもいつかは…なんでしょう。それが、いつになるのか。
失われるのは惜しいですが、決まっているのならば、できるだけ長く、ギリギリまで粘ってほしいです。一旅行者の勝手なたわごとですが。
ダイヤモンド珈琲 マッチ (2013年)
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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