喫茶店「茶路(さろ)」に入った理由は、そこが麻布十番だからである。
東京東側の下町ですら、生き残りが難しいのに、麻布十番に喫茶店がある! それだけで、スゴーイ! どんな店? 興味がわいた。
言い換えると、麻布十番でなかったら、入ったかどうかは怪しい。
東京都港区麻布十番2-1-1
というのも、路地裏の雑居ビルが、なんともいえない雰囲気で。積極的に入りたい、とまでは言い切れず…(^^;
あと……
ピンクの看板。
何年か前に、間違って吉原に迷いこんだときのことを思い出した。やたら喫茶店が多かったのだけど、どれもこれも看板がピンクだったり、無駄にハートマークが飛び交っていたんですね。さすがのチャレンジャーの私も、大慌てで逃げた次第。後で調べたところ、情報喫茶だったという(知らない人は調べてください)。
…とはいいつつ、こうしてブログ記事にしているわけで。結果から言うと、情報喫茶とは程遠い、普通に真面目な喫茶店でした。
むしろ、濃い純喫茶好きからすると、若干物足りないと思えるほど、健全な白い空間。おそらく、ここ何年か前に改装したんでしょうね。
ビルの入口の狭さからは想像できないほど奥行きもあり、広々している。
平日夕方の半端な時間帯ゆえか、先客ゼロ。
どの席にしようか? 1人だし、と比較的小さいテーブルに座ったところ、「こちらの広い席にしたら」と明らかに6人掛けの大きなテーブルを勧められた。
麻布十番の飲食店はバカ高い印象があるけど、珈琲500円とか普通よね。
置いてあった雑誌を読みながら、クリームソーダ。
あっという間に飲み干してしまい、帰ろうかと思っていると、
お茶とお菓子(生八橋とおかき)が出てきました。サービス良すぎ。
お店の方も距離を心得ているようで、フレンドリーではあるけど、いい感じに放っておいてくれた。
当初は麻布十番にある喫茶店、というレアぶりに惹かれて入ったのだけど、思いのほか居心地良く過ごせた。
ランチタイムには、家庭的な定食がいただけるらしい。職場近くにあったら、重宝しそう。
茶路 マッチ (2012年) ※画像をクリックするとマッチ側面が見れます。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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