気分を華やかに盛り上げるなら、ゴージャスな大箱純喫茶に限る。
札幌一軒目に選んだのは、北海道庁前の「純喫茶 オリンピア」。8年ぶりの再訪問だが、一気にテンションが上がった。
北海道札幌市中央区北4条西6丁目1 北四条ビルB1F
今回オリンピアは行かないつもりだった。
未知の店を優先したかったので。
しかし、札幌純喫茶通の友人によると、私が8年前に訪れたほどの珠玉は、札幌には残り少ないとのこと(滴くらい)。実際当時訪れた、声、ウィーン、ミカド、サンローゼ等超珠玉店は閉店してしまった。
オリンピアも行かないと、いずれは……。
本当に直前の直前、千歳空港から札幌に向かう途中で、オリンピアに行くことを決めた。
なぜこの外観? 一階の入口は安っぽくてイヤ(-_-;)
地下に下るにつれ、怪しくゴージャスに、気分も盛り上がっていく。
8年の空白は一瞬で消えた。
やっぱりオリンピアは凄い! 今時これだけのゴージャスな内装が残ってる純喫茶は稀有。素晴らしい。
私の好みは保守的である。
純喫茶には、スペーシー、ミッドセンチュリー、店主の趣味炸裂系等色んなタイプがある。そういう喫茶店はもちろん私も好きだが、最終的には、西洋のお城や神殿をイメージするゴージャスな大箱を選んでしまう。分かりやすく古典的な純喫茶が一番好き。
オリンピアなんて、その典型だよね。
光沢を放つ艶々のクッション壁、森林の壁画、神殿調の柱。
記憶の中と同じ風景に再会し、ああやっぱりこういう純喫茶が好きって思った。最初は行かないつもりだったのにね(^_^;)。
アヒルの楊枝入れ。
北海道の人って、アヒルが好きなのかな? 「ダンスクラブ ベルサイユ」にもアヒルのライトがあったけど……。完璧に見せかけて、こういうゆるい系が潜んでるのも純喫茶の特徴だ。
では早速モーニングを。
随分と種類あるな~ ミートスパゲティセットに目が行った。
モーニングでミートスパゲティとは珍しい。普通オーソドックスなバタートーストがトップにあるのに、ここではトップがミートスパゲティ。
これはイチオシという意味では?
試しに注文してみた。
ミートソーススパゲティ&サラダ&タマゴサンド。
なかなかに豪華なビジュアル。
まずはメインと思しきミートソースから。
!!!! これ、めっちゃ美味しい! 本当に美味しい! いきなり当たりを引いたよ。さすがトップに載せるだけある。
お気づきだろうか? 私が喫茶店でナポリタンはよく頼むのに、ミートソースを滅多に頼まないことに。
なぜなら、これまで喫茶店のミートソースにはガッカリさせられっぱなしだからだ。下手すると、缶詰より不味いんじゃないかと思うくらいのものに当たる。
期待する→外す→それでも今回こそはと期待する→外す→何を食べても美味しい店でダメ押しで注文する→外す→2度と頼まないと決意する(丁度ここ)
唯一美味しかったのは、溜池山王のシーザーくらい。一軒だけ!
何年ぶり? シーザー以外で美味しい喫茶店のミートソース。ただ不思議なのは、シーザーと違い本格的な凝った味付けではなく超普通なのに美味しいこと。一体どうなってるの?
後から入ってきたお客さんも全員ミートソーススパゲッティ―モーニングを頼んでいた。
これで店名入りのカップでコーヒーが出てきたら、文句なし。
しかし贅沢は言うまい。極上のゴージャス空間で、極上ミートソースと出会えたのだから。
僭越ながら、純喫茶オリンピアを札幌の純喫茶遺産に認定したい。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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