小樽の本領は、夜にこそある。
JR高架脇の花園の飲み屋街には、夜毎紳士淑女が集う大人の社交場「ダンスクラブ ベルサイユ」がある。
北海道小樽市花園1-6-4
事前情報では、夜7時からの営業。
とはいえ、いきなりぶっつけ本番では、臨時休業だった時ショックなので、30分前に下見をしている。本当にここが? あまりにも生気がなくて、とても開きそうな感じではなかった。
とりあえずは近くの「喫茶コロンビア」へ。今か今かとベルサイユの開店待ちをした。
ちなみに、コロンビアも下見をしている。夜訪問にそなえ、日中お店に入り、「今日は何時まで営業してるんですか?」と店員さんに確認をしている(→深夜0時まで)。そこまでするか?って感じだが、下見につぐ下見は、辛酸を舐めまくった者が取れる唯一の危機回避である。
ところで、ベルサイユって凄くない(笑)?
ベルサイユ宮殿とかベルサイユのばらとか。豪華絢爛なイメージ。それも最上級の。普通の神経の持ち主なら、ベルサイユなど気恥ずかしく、そうそうつけられない店名だが、ここはダンスクラブ。大袈裟なくらいが丁度いい。
そろそろ時間。夜7時を過ぎ、半信半疑で再度ベルサイユに向かうと……
やってる!
いや~~! 凄いわ! 本当に凄い! オーラ出まくり! 雰囲気が全然違う。
看板が素敵~~
取っ手は王冠。これぞベルサイユ!
天井には貴族の絵。
豪奢な金模様の真紅の椅子!
というか、どこもかしこも全部深紅。
ゴージャスな純喫茶のようでもあり、キャバレーのようでもあり、アダルトで艶っぽい空間にドキドキ。
カウンターもくねくねと美しい曲線を描く
なぜライトがアヒル(笑)? アフラックのCMを想像しちゃう。個人的には、薔薇とか葡萄などクラシカルなモチーフの方が好みだけど、慣れてくるとこれもなかなか味があって良い。
あれはステージ?
おお、ベルサイユの…薔薇。素敵(うっとり)。
スポットライトを浴びながら、あそこで踊るのだろうね。キャー!
入ったのが営業開始直後で他にお客さんがいなかったが、本来はダンスホール。もっと遅い時間になるとお客さんがダンスを踊るんだって。
踊りそうな雰囲気の方たちが、入れ違いにどどっと入場。
凄いな~ベルサイユ!
ダンスホールに入るのは初めてだが、これを機にこの世界に目覚めてしまうかも。もしあれば他も行ってみたいけど、さすがにこれ級の物件はなさそう。港町で栄華を誇った小樽だからこそ、これだけのお金かけまくりの絢爛豪華な世界を実現できたに違いない。
ひとつ残念なのは、暗い場所での撮影だったため、半分以上の写真がピンボケのためボツ。なんとか使える写真を拾って、めいっぱい補正して、という状況。無念。ネット検索でトップに出てくる純喫茶ヒッピーさんのブログでも、暗所での撮影には苦労されているようだった。
今回は偶然やらタイミングやらで、本来の目的とは違う「見学」という形で入場してる。誤った情報を流布する可能性もあるので、これ以上の詳細を書くことは控えたい。
ただ、とにかく素敵だった。
ママさん(というのか?)は気さくで親切。若いボーイさんの接客も初々しくて新鮮。
夜の店ではあるものの、意外なほど健全だった。
小樽の夜といえば、ベルサイユ。
滞在時間は30分にも満たなかったが、めくるめく夢のような素敵な時間だった。ベルサイユに入れて、本当に良かった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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