キューピットという飲み物をご存知だろうか?
知ってる!という方は、関西在住もしくは関西出身者かも。
キューピットは大阪で生まれ、1970年代に関西でブームになった。その正体は「カルピスコーラ」。カルピスをコーラで割った、知ってしまうと、なーんだ!な飲み物である。
大阪府大阪市福島区福島2-8-27
最近では本場大阪でも置いてる店は少ないのだろうか。たまたま入った喫茶店のメニューで初めて見かけた。
「喫茶すとおりい」にて。
カウンターとテーブル3つの小さな喫茶店。
お昼頃入ったのだが、お客さんは他になく、カウンターにはマスター1人。
(たまたま空いていたが、混むときは混むらしい。ABCが近くにあるので、関係者がお客さんとしてよく来る、とのこと)
「キューピットって何ですか?」
「カルピスをコーラで割ったものです」
味の想像はつくものの、旅先での勢い。迷わず注文し、お手洗いで席をはずした。「炭酸が抜けちゃうから、出てくるまで待ってました」と席に戻ってからコーラを注いで出してくれた。
目の前に出てきたキューピットは、上がコーラ、下がカルピス。しっかり二層に分かれている。
味そのものは、やはりカルピスとコーラ。それ以上でもそれ以下でもない。想像通りの味。元々カルピスもコーラも好きだから、普通に美味しい。
マスターは人当りが良く、すごく話しやすい方だった。
こんな私を何かと褒めてくれるので、気持ち良くあれこれ話してしまった。
壁に掛かっている「道」という書は、マスターが書いたもの。絵もお描きになるらしく、お手洗いにつながるカーテンをさっと開くと、そこには小さな風景画が飾ってあった。
私が喫茶店めぐりのため東京から出てきたというと、「私も東京から出てきたのです」との話。そう言われると納得。 関西弁を使っていたが、どことなく標準語のイントネーションなのだ。
大阪で大阪発のローカルドリンク「キューピット」を飲み、大阪で東京出身の方と出逢う。純喫茶巡りは巡り巡るものだなと感慨にふける、関西旅行1日目。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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