JR飯田線で、伊那北から伊那松島に移動。
目的は駅前の喫茶店だったが、なんと…閉まってるではないか。この絶望感たるや。次の電車は1時間後……。
困ったことに、他に喫茶店はないし、変に整備されて街並みは退屈。どうやって時間を潰したらいいのだろう? それでもなんとか真夏の炎天下をフラフラ彷徨い、駅から少し離れたところで「いらっしゃいませ」の文字を見つけた。
長野県上伊那郡箕輪町中箕輪松島9614
ひょっとしたら喫茶店じゃ?と淡い期待を抱いたが、中華飯店だった。とにかく暑さから逃れたかった。お腹はさほど空いてなかったが、一番軽いものでも注文して電車の時間まで粘ろうと思った。
何か面白いものがあるかもしれない。そんごくうだし(笑)。
うーん、何か期待できそうな予感。
オレンジのドア!
色んな飾りがぶら下がっている。
幼児向けのおもちゃも置いてある。中華の店って普通こんなんだっけ?
客席も微妙に入り組んでて、テーブル席とは別に小上りもあり、電話もついてた。
使い込まれたレトロ度100%のメニュー表。外の看板の孫悟空と似てはいるけど、微妙にタッチが違うような?(^_^;)
ラーメン450円? なんか凄く安いんだけど!
うわー! なにこれ、お子様ランチ。色褪せ具合が最高!
中国パンダ
これはお子様ランチの名称のようだが、中華料理だからパンダといったところだろうか? でも、その割に内容は全然中華じゃないし、立ってるのはフランス国旗じゃ(笑)?
それ以上に謎なのはアメリカパンダ。
そもそもアメリカにパンダいたっけ? 大体こっちはドラえもんの方が目立ってるし。ツッコミ所満載なお子様ランチ。
なんだか喫茶店みたいだなあと思ってたら、喫茶メニューもたくさんあった。さすが!
ということは、無理矢理一番軽めの中華を頼むより、最初から喫茶メニューにすればいいんじゃないの?
ただ、異様に安いんだよね。これって、単なるサイドメニューなんじゃないのかな? 結局は冷やし中華を頼んでしまった。
まあ、なんとかなるでしょう。
しかし、電車の時間は15時25分。ここから駅まで走っても10分はかかるだろう。ということは……。
遅くとも15時15分には店を出ないといけない。
冷やし中華が出てきたのは15時ぴったりだった。しかも、なかなかに具だくさんで豪華だ。
15分で食べきれるか?
いや~これがなかなか難しい。無理矢理詰め込むには、惜しいほど美味しい。最初は必死になって食べてたけど、そうまでしてもねえ。こうなったら、割り切って1本後の電車にしよう! またもや1時間後になるけど……。
漬物も置いていったが、食べ放題?
そして急須にはたっぷりの麦茶。至れり尽くせりのおもてなし。
時間が余ったら追加でクリームソーダでも注文しようと思ってたけど、その必要もないみたい。
そこそこ広い店内は他に客はなく、ママさんも引っ込んでしまい姿が見えず、なんともいえない不思議な感覚。この絶妙な放ったらかし具合は私の大好物だ。喫茶店以上に落ち着く時間だった。
BGMは吉田照美のラジオ。お悩み相談とかだったかな~
「松本と諏訪地方に大雨警報が出ています」という情報が流れてきた。
えっ? それは大変だ。早めに出た方がいいのかな。っていっても、1本ズラしたので電車の時間まで随分あるけど、いつまでもここに居ると眠ってしまいそうだったので、思い切って立ち上がった。
「御馳走様」と声をかけたが、何も反応がなかったので、カオスなカウンターを覗き込むと、中でママさんが居眠りをしていた。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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