「キクノヤ」は、新宿御苑前にある古い喫茶店。
かなり前からその存在は知っていたけど、これまで一度も入ったことはなかった。狭くて小さい、ごく少数の常連客のみで成り立っている店だと思い込んでいたからだ。
けど、実際に入った人から、店内の写真をメールで送ってもらい、半地下、中2階がある、というコメントが添えられていた。
想像と全然違う。行ってみよう! 土曜日の午後初訪問。
東京都新宿区新宿1-6-10
営業時間外には、食品サンプルケースも扉で閉まっていますが、そこには…
since 1940? 1914年創業である、そろそろ1世紀にならんとする不二越@成増には負けるが、すごい古い。計算すると、73年営業している?
相当な老舗であります。
ただ、外観のみで言えば、庇が黒ずんでる程度で、自動ドアですし、さほど古くは見えません。
創業年数もK点越えすれば、かえって新しい、というのが、純喫茶界の法則でもあります。個人的感覚では、K点は50年前後だと思っていますが、皆さんは何年位だと思いますか?
看板は、ほど良くレトロ。こういう背が低い、横長タイプは好み。
静かな落ち着いた喫茶店、だとのこと。
入るとすぐ目に入ったのは、モデル風の美男・美女の外国人カップル。広尾のカフェにいそうな、オサレな客に一瞬ひるむ。
店内も、さほど古くはありません。
さすがに73年ともなると、K点越えしてるので、改装はしているはず。昭和後期、あるいは平成以降の内装に思えた。
ですが、一概にそうは言い切れない部分も…。
事前に聞いていた通り、たしかに半地下、たしかに中二階。外からは想像できない立体的な造り。こういった高低差は、古くからの喫茶店でよく見られます。
想像ですが、おおまかな造りは創業時のもの、その後に古くなった部分を改修したのでは? 建築に詳しいわけではないので、間違ってるかもしれません。何言ってるんだ?と笑われるかもしれませんが、そんなことを思いました。
さて、どこに座りましょうか?
半地下も気になったけど、スーツ姿のサラリーマンの姿が見えた。商談中の様子。お仕事お疲れ様です。
邪魔しても悪いので、中2階へ。
中2階はL字型になっています。
完全に外からは隔絶されており、月並みですが、穴場だと思いました。
壁は鏡。
看板にコーヒーとサンドウィッチの店と書かれていたので、その通りの注文。
凄くという程ではないけど、普通に美味しかったです。
アイスコーヒー380円、サンドウィッチ450円。特別安い価格ではない。けど、新宿通りにあり、新宿御苑前の駅前という立地を考えると、やはり安いと言わざるを得ません。
「注文されない方の当店の御利用はお断りします」
常識ですよね? いちいち注意書きを入れるなんて、余程のことです。過去に注文しないお客さんがいたのかしら? トイレ目的とか?
…と思っていたら、後から、カップル入店。
「1人一品注文してください」のようなことを言われてました。1人分しか注文しなかったみたい。
ああ、なるほど。こういうケースも含むわけね。
10:30までモーニングサービスもやっているらしい(但し平日のみ)。
ここなら、職場まで近いし、今度はモーニングで来てみよう。と、ココロに誓い、かれこれ4ヶ月ほど経ちますが、いまだ実現できていません。
そういえば、喫茶店でのモーニング自体、最近していない。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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