私は窓やドアに貼ったステッカーに弱い。
花だったり、魚だったり、フルーツだったり。時には店の名前も。チープなレトロさが可愛い。
ホイホイ釣られる率100%
今回は押上の「Coffee House まあぶる」に釣られた。
東京都墨田区押上3-24-13
スカイツリー観光客は、ここまでは来ないようで。
のどかで、静か。
ぐりんとカーブした庇には、力強い筆記体で、「Coffee House」。最初は、こちらに目を奪われた。
反射的に道路を横断しようとしたところ、車がキキーー!!!
危ない、危ない。 (; ̄ー ̄A
表にはメニュー。定食メインらしい。
店の前にはごっちゃりと植木鉢。
近寄ってみると…
可愛いお魚が、下町ガーデニングの陰に隠れてるのを発見。
ステッカーに弱い私は、見るなり、ホイホイ釣られてしまったのです。
広くはないけど、すごく狭くもない。いい感じの広さ。
客席に座って、女性2人がお喋りをしている。
どちらかがお店のママさんなんでしょうね。
ところが、私の姿を認めると、2人共席を立った。たぶん、親子。
「携帯電話使用禁止」の注意書きにビビりながらも、奥のテーブルに座った。お魚の窓が見えるので。
メニューは出てこなかったけど、入口で見て決めてたコーヒーに。
定食メインの喫茶店らしく、コーヒーの味にはまったく期待してなかった。煮詰まったのが出てきても仕方ない、くらいに覚悟していたけど。
普通に美味しい。
店の半分はパーテーションで区切られている。
パーテーションの向こうでは、2人の女性が客席に戻り、テレビを見ていた。
「今日は午前中にみんな来ちゃったみたいね」
午後2時過ぎ。他にお客は入ってこなかったので、その件についてだろう。
きっとお客さんはほとんど常連さんなんだろうな。
私のような見知らぬ客は、2人の目にはどう映るんだろう? 自分だけが観察しているつもりでいたけど、私自身も観察される立場なのだ。
もしかしたら、スカイツリーの観光客だと思われてるのかな? 間違って迷いこんだのかしら?とか。
コーヒーを飲み終わって、さて、そろそろ店を出ましょうかね。
客席で寛いでいる2人のママに、写真を撮りたいと言ってみた。
「えーーっ! 外を? えっ?中? うちなんて古いですよ」
2人とも本気で驚いていた。
この魚がすごく素敵だと言ったら、「30年くらい前に貼ったんだけど、剥がれなくなっちゃたのよ」との返事。
はがす?
ダメダメダメダメ!!!! はがしちゃダメーー!!!
どうも、当の純喫茶店主はその魅力を自覚してないケースが多いようです。 (; ̄ー ̄A
あと、つい最近、マッチも全部捨ててしまった、とも言われ、ひとり号泣。
このへんもいい感じ、と見ていたら、
「デンター ライオン 歯磨き」のセロハンテープの裏に、隠れていたワンちゃんを出してくれました。花瓶みたいですね。
前に飼っていた犬の形見だと言ってました。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント