もっと早く来たかった。
淡路の駅前を歩きながら、つくづくそう思った。
私が淡路を知ったのは、何年か前に、「純喫茶アメリカン」をインターネットで調べているときだった。
探していたのは、有名な千日前の純喫茶アメリカン。ところが、純喫茶アメリカンは淡路にもあったのです。
写真から伝わってくるのは、派手で、昔のキャバレーのような内装。下品スレスレのきわどいゴージャスさ。
東京だったら、路線は御徒町の「純喫茶丘」あたりでしょうか。
ズバリ好み。
ただ、何を思ったのか淡路を淡路島だと勘違いした。「あーあ。行けないや。遠いし」。すぐにページを閉じてしまい、綺麗さっぱり忘れてしまったのです。
それが、なんの拍子か、最近になって、大阪市にある阪急線淡路駅だと知る。新大阪からも近い。
ところが、時すでに遅し。
純喫茶アメリカンは、再開発により、2012年8月に取り壊されたらしい。
ただし、閉店ではない。新設した東淡路商店街アーケード内に移転したのだという。
うまくしたら、うまくするかも。うまく旧店舗から、移築していて、私が写真で見た昔のキャバレー風内装かもしれない。行ってみよう!
大阪旅行2日目。まっさきに淡路に行くことに決めた。アメリカンでモーニングするつもりで。その後、もう1軒行きたい店があります。
ただ、途中で寄り道をして、別の店で朝食を取ってしまった。意志薄弱…。
鉄壁の胃袋を有さない身としては、連続はキツイ。
腹ごなしに、少し散策をしよう。
アメリカンのある東改札側ではなく、西改札側に出ることにしました。
■淡路本町商店街(阪急淡路駅西側)⇒公式HP
マクドナルドが目印。淡路本町商店街へ。
商店街は大雑把に2極化してると思う。「賑っているか」「寂れているか」。こちらの商店街は間違いなく前者。
午前中でしたが、人通りも多い。
喫茶店も多く、チェーン系ではない、個人経営の店が軽く5~6店はすぐ見つかりました。
ただ、淡路では2軒行きたい純喫茶があるので、残念ながら見るだけに留めておきます。
■喫茶たいら(大阪府大阪市東淀川区淡路4-6-21)
最後まで後ろ髪をひかれたのは「喫茶たいら」。「ら」の字に味があり、「やる気のない」ショーケースに惹かれました(笑)。少しもおいしそうに見えない。常連客だけをターゲットにしてるんでしょうね。
さて、東側。
トンネルのような薄暗い連絡通路を抜けると、もう1つの商店街に出ます。
■東淡路商店街(阪急淡路駅東側)⇒公式HP
少し歩いて振り返ると、こんな感じ。
以前は駅からずっとアーケードがあったらしい。最初からこの景色しか知らないので、違和感はありません。
ただし、この先は…
空き地だらけ。ゴーストタウンというか、焼け野原というか。
歯抜け状態というより、抜けまくって、広大な更地が広がっている。
■ダイヤモンド珈琲(大阪府大阪市東淀川区東淡路4-33-28)
それでも、嬉しいことに、老舗純喫茶「ダイヤモンド珈琲」は、そのままの姿で残っていました。
アメリカンもですが、ダイヤモンドも淡路では有名な喫茶店。もう1軒行きたい店というのは、このダイヤモンドです。
まずは、予定通り先にアメリカンへ。
新しい東淡路商店街は、真っ白の明るいアーケード。
■喫茶アメリカン(大阪府大阪市東淀川区東淡路4-33-11)
外観はあまり変わってない?(嬉) ンに★がついてる♪
でも、「純」がなくなってる。(泣)
入ってみると、お客さんも結構入っており、地元の方の憩の場のようです。
メロンヨーグルトを注文したら、「トーストつけますか?」と聞かれた。モーニングタイムは飲み物にトーストがデフォなんですね。
壁が真っ白で新しい。内装は下品スレスレのキャバレーではない。壁のゴージャスな照明や赤い椅子等、一応以前の面影はあるにはあります。
ただ、本音を言えば、移転前のアメリカンに来たかった。1年早ければ…。
では、この後はもう1軒の「ダイヤモンド珈琲」に行ってみましょう。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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