入谷駅から「白鳥」に向かう途中、「喫茶 路」に出会った。
ここも随分前に見かけている。だが、何を勘違いしたのか閉店したと思い込み、完全に記憶から抜け落ちていた。全然普通に営業中だった。まさかこのタイミングで出会うとは。
東京都台東区入谷2-29-1
ところで看板。路がやけに路に寄ってる気がしない?
思わず変なところに食いついてしまい、ぼーっと見上げながら写真を撮っていた、が、ハッ!!!
歩道で女性がしゃがんでいる。もしや、もしや? 「喫茶 路」のマダムだった。
ああッ!!! また、怪しい人になってしまった! 変なマニアが来た!って思われたかも ヽ(゚Д゚*)ノ !!
(実際、怪しいが)。
今さら遅いが咄嗟にカメラをしまい、ナチュラルなノリで入店。後からマダムも入店。
「こちらの席へどうぞ」
窓際の席に案内された。
普段、座る席は自分で選びたい方だが、特等席の場合は別だ。むしろ有難い。
地域密着度が高い店ではたまに特等席は常連さん専用で、いざ座れても移動を促されることもあるからだ。
「食事はなくて、できるのはコーヒーくらいです」と言われたが、一応メニューを見せていただいた。
私は純喫茶のメニュー表を眺めるのが好きだ。何があるかだけでなく、文字の独特の崩し具合や勢い等筆跡を分析したり、「自家製」の記載からその店の自慢が何かを知ったり。つい最近では、新橋のとある純喫茶でレモンティーのことを檸檬紅茶と表記しているのを見つけた。なぜにあえての漢字? 無駄に思索の海に潜り込むのを楽しんでいる。
なら、今回も思索したのかといえば特になく、コーヒーを注文した。
入谷の純喫茶は私好みだなと思った。
白鳥もだが、期待通りの純style。変に今風に改装されることなく、昔ながらの内装のままである。大きな変化(再開発等)がない入谷の土地柄を反映しているのではないだろうか。
うなぎの寝床のように細長く奥行きがあって、
純なカウンターがあって、
でもなんといっても椅子。臙脂のベルベット、背もたれには白いカバー。これはまずカフェではお見かけしない。純喫茶の専売特許だ。日に焼けたのか少し色褪せた感じもGoo!!!
いい眺め。
中からは外がよく見えるが、外からは視線をブロック。内と外はスモークで切り替えられている。
んっ!? 壁になんか掛かってる?
外で見た、路に寄った路と同じ字体。
正確なところは忘れてしまったが、40年位前にお客さんが作ったものだとのこと。布を染めたものみたいで、○○染めだと教えてくれたが、元来その方面に詳しくないので失念。
マダムは品のある雰囲気だが、話すと大変気さくで話しやすい方だった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント