春日ビル1番街「地下バー街」で唯一営業しているバー。
山梨県甲府市中央1-15-9 春日ビル1番街B1
2021年夏、初めて地下に降りた時、罪悪感と恐怖心でいっぱいでした。
こんな所を人に見られたら大変だ、閉じ込められて2度と地上に戻れない、とまで思ってましたからね。小心者にもほどがあります(^_^;)。
完全に廃墟だと思ってましたから。
実際は1軒だけ、「馬酔木」という老舗のバーが営業。とても素敵だとお墨付きをいただき、絶対に訪れようと誓いました。2年かかり、昨年の夏にやっと訪問。
地階へと妖しく誘う「地下バー街」の矢印看板には灯りがついています。
丸看板は「馬酔木」だけが点灯している。
「らいおん」の奥に控えめに佇む、重厚な木製の扉に「馬酔木」。小さく控えめで上品な字。
お墨付きをいただいてはいても、扉を開けるのは勇気がいりました。
カウンターにはシュッとしたスツール。上品ないでたちのマスター。絵に描いたような老舗のバーです。
栃木の大谷石の壁には「Ashibi」の店名入り。「馬酔木」の読み方、「あせび」だと思ってたけど「あしび」だったんですね(^_^;)。
営業時間直前(18時20分)にお邪魔したようで、マスターも少しソワソワ。先客はまだいません。
「少しお待ちいただけますか」
明らかにバーにそぐわない客(私)ですが、優しい笑顔で迎え入れてくれました。
バーというものはメニュー表がないのが普通なんでしょうか?
ドリンクメニューは出てきませんでした。日本酒、焼酎、ワインはないそうです。バー慣れしてないので、何を頼むのがベストなのか、飲みたいものよりも、知ってるお酒を一生懸命に頭を巡らしジントニック。
どっさり入ったミックスナッツも出てきました。お通し?
その後も、鳥の唐揚げが自動的に出てきて、もう一杯なにか飲もうとお勧めを聞き、ダイキリを。
背後に写り込んでるのはマスターから渡された本。Towersさん作『地下街への招待B2』。表紙が1階の「地下バー街」の赤い矢印看板(笑)。
バー慣れしてないので沈黙が気まずく、テンパりながら出した話題。
甲府駅南口の老舗純喫茶「六曜館」
これまで何度も訪れてますが、この日も甲府に着いてまず入ったのでその話をふりました。
夜は娘さんが担当し、私はまだ食べた事はないのですが、餃子も出してるようですね、と言うと、
以前近くに餃子の人気の店があり、そこが閉店するにあたり、「六曜館」の娘さんが引き継いだそうです。
そうなんだ!
なぜ純喫茶で餃子なんだろうと不思議だったんですが、そういう経緯だったんですね。
コースターはミュシャ風のアール・ヌーヴォー。優美なデザインだったので、「持って帰ってもいいですか?」と聞くと、新しいコースターを渡してくれました。
マッチは残り少ないので配布していませんが、BlackCoffee1964さんのブログでも拝見してますし、10年前に撮った『六曜館』のマッチコレクションのショーケースに写り込んでました(下段の真ん中)。
小さくて見にくいかもしれませんが、どこかで見たようなデザインだと思いませんか?
ここで突如、「六曜館」のマッチ登場。
私のマッチコレクションの中でもベスト1・2を誇るお気に入りですが、こちらと雰囲気が似ています。マスター曰く、「実際によく言われます」。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
blackcoffee1964
あの怪しげな地下街、反対側も歩いたなんて勇気ありますね。
私は真っ暗で怖くて思わず足がすくんでしまいました(^_^;)
馬酔木はまだ再訪出来ていません…
ブログを読んで、またマスターに会いに行きたくなりました。
2024/01/21 URL 編集
エムケイ
あの怪しげな地下街、完全廃墟なら歩けませんが、「馬酔木」1軒が営業してる事でなんとか歩けました。
息を止めて歩きましたが…
馬酔木の再訪問、ハードル高いですよね。
2024/01/22 URL 編集