地下バー街!?
今時こんな時代がかかった矢印案内板があるなんて! 甲府おそるべし。
2階と地下をつなぐ螺旋階段が艶めかしく怪しい!
螺旋階段のカーブの形に沿って並ぶ丸看板。
昔の看板でしょうか? やってる店はなさそうだけど、地下バー街がどんな様子なのか気になる。
暗がりをおそるおそる降りてみます。
センサーが反応し、パッと電気がつき、焦ります。心臓に悪い。
左手はすぐ突き当りになっていて、「らいおん」という看板があります。
てっきりこの左手のスペースは「らいおん」だけだと思っていたのですが、それは大きな勘違い。
「らいおん」の奥に「馬酔木」があったようです。全然分からなかった。写り込んでいる扉の貼り紙を拡大して見てみたら、22日まで休業だとのこと。これを文字通り解釈すると、8月23日から通常通り営業再開とも言えますが、現在のコロナ感染者の爆発ぶりからすると、あまり期待できません。
しかしBlackCoffee1964さんの訪問記事を拝見すると、とても素敵な老舗バーなのです。この一軒のためだけに甲府に行きたいと思ったほど。
右手は細長い通路になっています。おそらくこちらが地下バー街のメインの通りなのでしょう。
行ってみる?
いやいや100%無理!無理!無理! 本能的に体が拒否します。怪しいを通り越した恐ろしさ。なんだか地下牢のようで、奥には拷問部屋があってもおかしくない。悲鳴が聞こえてきたりして……
電気がついたり消えたりし、その都度ビクッとする。監視されてるんじゃないか。
もしですよ? 1階と地下の間にガシャーンと扉がおりて、閉じ込められてしまったら?
想像したらゾッとし、速攻で階段を駆け上がりました。
ほうほうのていで地下街から逃れましたが、1階も1階で負けず劣らず怪しい。
無料案内所があります。甲府の歓楽街のあちこちで見かけます。
光を目指して真っ暗な通路を歩きます。
その時、突然奴は現れた。
息が止まった!
果林
奥まってるのか、飛び出ているのか。不思議な造形。
写真は補正してるので見えますが、実物は真っ暗。
壁のつもりで通り過ぎようとして、ふと脇見をしたらこんなのがあったんです。とにかくビックリ! 静かな威圧感に圧倒されます。
ここもバーでしょうか? この尋常ではないオーラから察するに、バーよりもランクが上(?)の、秘密クラブ的なものなんじゃないかと思ってしまいます。いや、そうであって欲しい。って私の願望(^_^;)?
同じ並びには、こんな店も。
赤く丸いドアノブ。スモークの扉。こんな純喫茶ありますよね。大好物のタイプ。
「果林」同様こちらも閉業してると思われます。
こちらにも地下バー街が!
しかし、衝立が立っていて、下に降りることができません。
隙間からそっと撮影。
一瞬、地下鉄と読み間違いましたが、地下街。フォントといい、色のバランスといい、良い意味で現代のセンスではありません。
しかも、「地下バー街」の赤の案内板の流麗なラインとシンクロした壁の流麗なペイント。素晴らしい!
それにしても、スナックやバーの店名は、ああも紛らわしいの? 純喫茶と勘違いしちゃうじゃないですか。束の間の寛ぎと非日常。たしかにバーも純喫茶も同じ空間を提供するのだから、店名が似るのも当然とも言えます。ただ、「チロル」は完全に純喫茶寄りの店名ですよね(^_^;)? 山小屋系喫茶の代表格です。「レーザーカラオケ」に時代を感じる。
すぐそばには2階への階段があるので見上げてみます。
こちらも素敵じゃないですか!
階段も素敵。純喫茶の床みたいなレトロで可愛いオレンジ色。
気になったので階段を途中まで上ってみたのですが、上から人の声がしたので、こそこそと退散。なんか悪い事をしてる気がするんですよね。
秀逸な看板の写真が撮れたので、これでよしとしましょう。「サントリーバー」の文字が昭和っぽい。
(お昼過ぎにもう一度来たら電気が消えていました)
「地下バー街」の印象が強いビルですが、2階と3階にかつて喫茶店があったようですね。裏春日通り側に「喫茶みつる」の看板があります。
高崎中央銀座にも、無料案内所の2階で深夜営業する喫茶店「白馬車」がありますが、意外に無料案内所と純喫茶は相性が良いのかもしれません。無料案内所の方が後に出来たのでしょうが。
以上春日ビル1番街より。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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