東京都武蔵野市吉祥寺本町1-31-3 みそのビル2F
私語厳禁もむべなるかな。看板には「クラシック音楽」。ストイックにクラシックを聴く喫茶である。
スピーカーは2組。曲に合わせて切り替えるという懲りよう。音響レベルは名曲喫茶の中でもピカイチ。じっくり音楽に浸りたいときは、他の名曲喫茶を差し置いてここに足が向く。
夜の閉店近くに入店したので、先客2名。リクエストが途切れた頃、店員さんから「何かリクエストありますか?」と聞かれたので、少し考え、ショパンの夜想曲全集(ピアノ:ルービンシュタイン)をリクエストした。
リクエストというのは意外と難しい。聴きたい曲というだけでなく、店のカラーも多少考慮するから。実はストラヴィンスキーの「春の祭典」がチラリと頭をかすめたが、バロックには似合わない気がしたのでやめた。そもそもレコードの在庫があるかどうか。
たいてい喫茶店では脊髄反射的にブレンドコーヒーを注文するのだが、ここでは99%ミルクコーヒーを注文している。初めてバロックで注文して以来の習慣。他の店では滅多に頼まないのに。
値段が高いのがネックだが、たっぷりした量。そしてコンサートホール並みの音響。と考えれば安くはないが、満足度は高い。
途中から他のお客さんが帰ってしまい、閉店時間まで30分ほど一人きりで独占。夜の静けさの中でじっくりショパンの夜想曲を堪能した。店員さんの「勝手に作業してますが、気にしないで最後まで聴いていってくださいね」とのお言葉に甘えて。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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