今、軽井沢はトップシーズンを迎えている。
私が訪れたのは2ヵ月前。避暑にはまだ早かったのか、朝9時の軽井沢駅前は人が歩いていなかった。
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東4-2
旦念亭's Ownd
空いてるのは単純にありがたいが、問題は喫茶店。
軽井沢の喫茶店は朝が遅いのだろうか。有名な観光地だし行けばどうにかなるだろうと適当に歩いてみたら、確かに何軒かあったけど、どこも皆閉まっていた。
そういえば! 軽井沢駅前には茜屋珈琲店があったはず!
東京にもあるし、茜屋ってチェーンじゃないの?っていう気持ちもなきにしもあらずだけど、背に腹は代えられぬ。あそこなら、やってるに違いない。これまで一回も茜屋には入ろうとしたことないし、入ったこともないけど、急に茜屋がいいお店に思えてきた(笑)。
ただ駅前っていっても、どっち方面だろう……。これまで歩いてたのとは逆方面に目を向けたら、あれか? なんかやけに立派な洋館みたいな建物があった。
「旦念亭」という一軒家喫茶だった。茜屋じゃないけど、まあいいか~
モーニングセットのメニュー
テラス席もあるのが、いかにも軽井沢らしい。
こんな日は……この文句は今も有効なのかな? さすがにこの連日の猛暑。いくら軽井沢でも今だと外は暑いんじゃないかしら?
開放感のある広々とした正統派。天井も高い。大きな薪ストーブもある。
「テラスもどうぞ」
店員さんに声をかけられ、テラスに出てみた。
真っ赤なツツジが咲くお庭。パラソルが立っており、その下がテーブル席。
これぞ軽井沢。
極めて王道の真っ正直な店で、邪(よこしま)な部分は微塵もない。
自分の好みど真ん中か?って聞かれると、それは違う。だけど、なんかいい。こういう絵に描いたような軽井沢らしい店が駅前一等地に残ってることに、少なからず感動した。
一瞬、テラス席に心動いたけど、店内に戻った。
開店直後だったので、お客さんは自分以外にいない。店主らしき男性と若い男性店員だけ。
改めてモーニングセットのメニューを見たら、なんと1300円!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
高い! 高いよ! モーニングじゃなくてランチいけちゃうよ><
…この辺は容赦なく軽井沢価格なんだな! 素敵空間だし、場所代だと割り切って注文。
「よろしかったら、こちらのゲームで遊んでお待ちください」
80年代テイストの木製パズル。ルールは簡単。駒を出さずに小人を右下に移動させる、というもの。
楽勝、楽勝。こんなのちょっとした頭の体操だよ…
(-_-;)む、難しい。いいとこまで行くのに、気づいたら元の状態になってるし(笑)。
こちらのゲームは旦念亭オリジナルので、販売もしているらしい。
オリジナル紙ナプキン。丹念亭じゃなくて旦念亭。
「おはようございます 今日が素晴らしい一日でありますように」
本当に根っから旦念亭はいい人なのだ。
温かいメッセージを添えた豪華なモーニング。
殊にスープ。こってりしたカボチャスープで、ちょっとしたホテル並み。パンも普通の食パンじゃなくて、白パン。お好みでオリーブオイルをつけてお食べくださいと説明があった。
コーヒーは濃い。途中からはミルクを足して飲んだ。
オールディーズの流れる古き良き軽井沢の雰囲気を満喫しながら、10時04分発のしなの鉄道の時間に合わせて店を出た。
いただいたブックマッチ。表が夏の旦念亭、裏は雪の積もった冬の外観。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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