4年前の話。
ただし、訳あり写真は最近のもの。
亀有で喫茶店巡りをしてて、
「そういえば! 1軒気になってる喫茶店があるんだけど」
いかにも今思い出したという体で、「洋子」という喫茶店に行くことを同行者に提案してみた。
「洋子? どんな喫茶店?」
「アダルトな感じで、ちょっとゴージャスみたいだよ」
ゴージャス…だよね。多分。
「あと、なんか天井と壁に絨毯が貼ってあるみたい」
「絨毯! 行ってみようか」
それまでいた喫茶店とは逆の、以前は喫茶レモンがあった方面に移動。
「まだ?」
うーーん(-_-;)。覚悟はしてたが、随分遠いな。
途中の見どころといえば、美容室BOBと隣の理容店の並びぐらい。
「そこ、本当にそんなにいいの?」
た、たぶん。いいよ、きっと……。実は、私は洋子の肝心な部分について秘密にしていた。
「こちらはかなりスナック寄りの場末度の高いお店なので、そちら方面に抵抗のある方にはお勧めできません。」
いつも情報をもらってる例の方のところで、こう書かれていたのだ。場末はともかくとして、スナック寄りの許容度は人により違う。
そもそも店名が洋子だ。おそらくママの名前だろう。喫茶度0、スナック100%の可能性は高い。
なんとか、なだめすかし(?)、洋子にたどり着いた。
ここか~ なんかエライ迫力ある感じ。場末は場末だ。あれ? ドア開いてる? でも中が真っ暗?
こわごわ、おそるおそる近寄ると、60代くらいの男性がどこからともなく現れ、
「何か?」
ん? お店の人か? 洋子だからママの店だと思いきやマスターか?
「今日はやってるんですか?」
「今日はやってません」
「休みですか?」
「はい」
以上、終了。
営業時間が何時とか、定休日が何曜日とか、とても聞ける雰囲気じゃなかった。だって、ここ仮にやってたとして、私には入る勇気はないし、無理に入っても冷やかしになってしまう。あの人、よく入ったな~ スナック寄りに対する耐性があるのかな?
そして、同行者からも、「洋子、ちょっと無理だよ」。
そ、そうだね。私も洋子は無理だ。
この出会いがあまりに衝撃だったため、以来ずっと封印していたが、昨年またもや洋子の件が浮上した。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント