純喫茶の良さは入ってみないと分からない。
何百万回言われ続けているだろうか? ウンザリするほど使われ手垢の付いた言葉だが、事実なのだから仕方ない。私自身純喫茶巡りをしてきて、これまで何度となく経験してきた。
銚子で純喫茶巡りをして戻りがてら途中下車した、小見川駅前の「純喫茶 光洋」もそうだった。
千葉県香取市小見川942-3
2019年12月12日閉店
大きな木の陰になってて、コカコーラの看板と並ぶ純喫茶光洋の正方形の看板。
こういう並べ方の看板は初めて見るが、この妙な感じは純喫茶好きとしてそそられる。
でも真正面から見たときの趣のなさときたら!
ガラス張りだし、なにあれ塾の看板? 入口にはジャージ姿の女子中学生も立っている。部活帰りなのかなあ? なんだろう、この田舎でよくありがちなデジャブ感は。
コーヒー&塾といったところだろうか。
う~~ん
でもここまで来ちゃったし、入るしかないよねえ…。それに私の純喫茶巡りの指南者からも「入ってみるとなかなか良いよ」と聞いてたからわざわざ降りたのである。よし、入ってみよう。
ここ良いよ。とても好き。
天井には白々しい蛍光灯がついてるし、壁の棚には漫画喫茶並みに漫画がずらりと並んでるし、混んでて近所のおばちゃん群団が喋りまくってザワザワしてるし、しかもBGMはJ-POP。庶民的な町喫茶の風景。だがそれを全部受け止めた上で、ここは良い。
何が良いのか考えてみる。
真っ先に思い浮かぶのが椅子。椅子にはバリエーションがあり、どれもモダンテイストで実に純喫茶らしい。特にコロンとした丸いのなんて70年代っぽい。一部ゼブラっぽい模様の椅子もあり、それは少し前の渋谷109ギャル風で好みではないが、他の無地の椅子は全部素敵だった。
造りも良い。奥行きがあり、L字型なのか奥の方は入口からは見えず、トイレに行ったとき見付け、うわっ!ってなった。こういう後から新たな発見がある喫茶は宝探しみたいで楽しい。
パーテーションも良い。椅子同様いくつかのバリエーションがある。
見どころが多い。だけどビジュアル面だけで言えば、ここより凄いものはこれまで各地で見てきているので、ハッキリ言うとそこまでではない。ズバリ、居心地? そこそこの純要素があり、なおかつ居心地も兼ね備えている。ついつい電車もう1本遅らせていいかもまで思ってしまった。
もし近くにあったら、毎日は無理にしても2~3カ月に1回くらいは行きたい。え? 2~3カ月に1回ってそれ少なくない? 毎日行けよ、と突っ込まれそうだが、そこはまあ現実的な数値としてはその位かな、と(笑)。
メニューは食事・飲み物共に豊富。
何に見える?
中にサクランボが入ってて、レモンスカッシュに見えるけど、これはグレープフルーツジュース。苦味もあってリアルな生のグレープフルーツの味。
銚子もだが、さすがに小見川は遠い。現実的には難しいが、また行きたいと思える店だった。
しかし、もしかしたらもしかするとの可能性も。小見川にはこの店以外行くところがないと思っていたが、後から他にも行くべきスポットがあることを知った。本当にもう一回行くことになりそうである。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
あかりのママ
2017/09/27 URL 編集
エムケイ
これがなまじ電車がバンバン走る便の良い場所だと、もっとせわしない感じになるような気がします。
この日は光洋だけで終わってしまいましたが、もう1回だけ行きたいと思います。
2017/09/28 URL 編集