福井に行ったら絶対行こう。
そう思い続けて早4年。やっとのこと念願かなって訪問するは、福井駅前「王朝喫茶 寛山」。
福井県福井市中央1丁目4-28
再開発の為2020年8月28日閉店
前回の記事でもちらっと書いたが、この後もう1軒「純喫茶ローレンス」も訪問している。とても濃い1日となった。その話はまた後で…。
比較的綺麗めなアーケードのついた歩道をふらふら。気を抜いて歩いていると、突如目に飛び込む王朝喫茶のフレーズ。
王朝に敬礼!
珈琲貴族なんてのは純喫茶でよく見かけるけど、王朝喫茶は初めて。多分、全国でも唯一無二なジャンルではないかと思われ… (^^;
地下1階にあるのだが、階段を降りる前に目にとまったものがある。
店名入りマット!
ここのは一味違う。何が? 何がってよーく見て。変形した入口にピッタリ収まる形状になっている。さすが王朝!
他とは格の違いを見せつけてくれる王朝喫茶だが、「ぜんざい」が(笑)。
踊り場にも。ぜんざい推しの王朝喫茶らしい。
気分じゃないけど「ぜんざい」頼んでみようかなぁ…とか考えながら、階段を下ると、そこには!
ボッティチェリ『春』のレリーフ。
と、ドヤ顔の像。慎み深く、コーヒーの麻袋で下半身を隠している。
ここで超個人的な話。北陸行き2日前、王朝喫茶寛山の夢を見た。「柱!柱!柱がない。柱はどこ?」と店内柱を探し回っていた。確かに壁沿いに柱が何本か立ってはいるが、これじゃない! 求めるのは、視線を遮るほどの柱。柱が林立する光景なのだ。別室があった。ところが、そこはシュール・ルーム。巨大化したフリーメイソンの目玉みたいなのがライトアップされており、気球のようにふわふわ宙を漂っている。店主と思しき人物が「こちらは当店自慢の・・・なんたらかんたら」と説明をする。確かに凄いが、私が探しているのは柱なのだ。柱はどこに? さらなる別室に移ったが、そこは公共図書館だった、というオチ。そこで夢は覚めた。
柱はどこに?
柱、あった! ドアから神殿みたいな白い柱が見える。
リアルに夢の続きがここから始まる。
西洋風の衝立があり、その後ろには
ビーナス像。
そして柱(笑)。嬉しすぎてクラクラ。頭上からは白い清冽なる光が降り注ぎ、神々しいビーナス。
夢で探し求めた風景が今まさに目の前に!
どこの席に座ろうか。
こんな席もあったり、
こんな席もあったり。どの角度から見ても柱が目に入る構造。あれだけ探し求めた柱だが、現実に目の前にし満足(^^)/
曼荼羅風ステンドグラスの見える席に落ち着いた。
振り返れば、ビーナスの後ろ姿。
紫の特大メニュー表あり。白と紫のコントラストが見事! ところで「V・8ジュース」って何?
メニューにうっかり映り込んでいるが、あちこちに白い照明があり。
何を注文しようか。席を立って紫のメニューを確認していたところ、「今メニューをお持ちします」と品の良いマダム。
木製のメニューを持ってきてくれた。
ぜんざい推しでもあるし、ここはぜんざい。いやいや後のことを考えると、ぜんざいの甘みは危険である。とすると、お店の名前を冠した「寛山特製ブレンド」? コーヒーもこの後まだ飲むし…。うーん。
んーもう! 一度でいいから旅先喫茶で後先考えずたらふく食いまくりたい。
体に優しそうなロシアンティーに決定。
100人は収容できる超大箱極上喫茶だが、先客は老紳士1人だけ。そのうち老紳士も帰ってしまい、イージーリスニングが流れる広々空間を私1人で貸し切ることとなった。
ほぼ4年前に純喫茶にぃさんのブログで私はコメントを残している。それを読むと寛山とローレンスへの強い思いが書き連ねてあった。
やっと来れた。ずっとずっといつか来たいと思っていたから。
この後はもう1つの思い成し遂げに、特急サンダーバードに乗り金沢に向かう。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
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