倉敷駅前に古いアーケード商店街があった。
毎度のことだが、この手に弱い。素通りできず、思わず足を踏み入れると、気になる喫茶店を発見! 看板には赤い薔薇一輪。「コーヒーハウス 薔薇屋敷」という、なんともそそるネーミング。
だが、残念ながら随分前に閉店したとのこと。惜しい……。へたへたと脱力しつつ、どうせならと、アーケード商店街を散策していみることにした。
岡山県倉敷市阿知2-2-17
さっきからアーケード商店街、アーケード商店街と連呼し続けているが、正式名称は「倉敷センター街BIOS」。ただ、このBIOSについては後付けの匂いがする。なんとなく、渋谷センター街→バスケットボールストリートみたいなイメージアップ作戦の匂いが。
まあそれはさておき、このBIOS。地域密着型の商店街のようだが、人がまばら。その先にある美観地区に比べると、随分と落差があった。
が、ここで喫茶店の看板発見。
店名は「TEA ROOM K」。
※この看板はカフェテラスだけど
店内は広く、白を基調にした乙女路線。パーテーションであちこち仕切られている。
一番良さげなのは、食品サンプルの裏、窓際のそこだけ半個室っぽい席。すでに、おばあちゃん2人組がのんびりお食事をされていたので、観葉植物を挟んだ隣の席にした。
この店、ペンダントライトも花だが、椅子も花、おしぼりのトレイも花模様。さっきの閉店している薔薇屋敷もだが、花、花、花だ。
食事メニューが充実している。お昼近かったためか、ランチを求めるお客が多く、店内そこそこ賑わっていた。ただ、見た感じ、観光客はいなさそう。地元のお客さん中心だと思われる。
気付くと2日続けてランチはそうめん。胃が油ものを拒否してるのかしら?
赤いサクランボと缶詰のみかんが、純喫茶らしくてグッとくる。
そして、こちらでも「スリッキーN」。このゴマすり器、段々と卑屈にうつむく人間に見えて仕方がないが、岡山県で初めて見た。私が知らないだけなのか、それとも岡山ローカルなのか?
そうめんは見た目以上に量が多く、すくってもすくっても減らない。お腹いっぱいになった。
セットで付いてきたデザート。メロンシロップたっぷりの寒天に、ブドウ、スイカ、バナナ。
ゆるいBGMが流れ、隣からはおばあちゃんの楽しげな笑い声。
特別に珍しい喫茶店ではないが、私はこの店、すごくいいと思った。
値段も安いし、気取りがなく落ち着けるし、メニューも豊富だし。近場にあったら、それこそ「珈琲西武」的に利用したいタイプの店。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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