日曜日の朝。
『夜が待ち遠しい』をチェックすると、週1回のお楽しみの喫茶店報告に「パリス」が登場。3年前にフラれた喫茶店である。
多少抑え気味の表現ではあるものの、良い店だということが確実に伝わった。
東京都清瀬市下宿1-124-15
行ってみようかな?
しかし、あの場所でフラれたら笑い事では済まない。電話でお店に確認すると、19時まで営業。
これはもう行くしかないでしょう。
駅からは歩けないので、新座から西武バスに乗り、最寄りのバス停で下車。
蚊に刺されながら歩くこと数分。信号の先にある3軒の飲食店の並びの真ん中にパリスの姿が見えてきた。陸の孤島であるという共通点も含め、三鷹の「エポック」によく似たロケーションだ。
これは、よい。とても良い。
極めてオーソドックスながら、店内は純喫茶美に包まれている。さりげなく見どころも多い。複数ある照明もそれぞれ調和がとれている。壁には、フォークとスプーンの飾り。椅子は茶色の艶を放っている。床の模様も渋い。
キリリと冷えた店内。外は猛暑。まったりとした洋楽が流れている。
いつまでも離れたくない魔力があった。
そこそこの広さがあり、奥が厨房。客席との間にこっそりと潜むゲーム機のテーブル。店主専用席なのだろうか、端正な空間でここだけが雑然としていた。
そして、イラスト。
アメコミみたいなコミカルなタッチで、コーヒーカップを跳ね飛ばしている(激突?)。
外は車がビュンビュン走ってるだけに、シュールな図だ。
ママさんにこのイラストについて聞いてみたが、「前オーナーから引き継いだので分からない」とのこと。
車といえばこちらも。
座席の間の木製のパーテーションも車モチーフ。しかも車の間にパ リ ス と1文字ずつ彫りこまれているという芸の細かさ。
パリス(paris)と車にどんな関係があるのだろう?
もしかしたら、もしかするとだけど、パリ-ダカール・ラリー(Paris-Dakar Rally)だったりして。まさかね。
ここで読者の皆様に質問。
あなたにとって喫茶店の接客はどのようなものが理想か?
気さくな店主、親切な店主、主張が激しい個性的な店主、ツンデレの店主。色々あるが、私が理想とするのは、つかず離れずのほどほどの距離感。放っておいてくれる店主である。
こちらのママさんはその点でも理想。呼んでもなかなか出てこないほどだが、むしろこれ位が心地良い。
こちらには続けて2回訪問している。
理由はバレバレだろうが……。
クリームあんみつ。
小豆が甘さ控えめ。バナナ以外のフルーツは缶詰だったが、あんみつだと微笑ましい。
特にお願いしていたわけではないが、アイスコーヒーは後から出してくれた。
食べ終わりかけた頃に豆を挽く音がしたので、タイミングを図っているのだろう。
2回目はブレンドコーヒー。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
SHIHO
看板のイラストとはちょっと違いますが、やはり車に乗ってますね(o^^o)
喫茶店のマスター・ママさんは程良い距離で接してもらうのが私は好きです(^^)
全く話をしない方でも、優しい雰囲気や丁寧な所作が垣間見えると安心できますし、また行きたい!と思えたりします☆
2018/09/08 URL 編集
エムケイ
ベンツ、ポルシェなど車好き店主は意外に多い気がします。
お店の人の程よい距離感は人によって違うかもしれませんが、店主のキャラ次第でグイグイくるタイプでも良いケースもあったりでケースバイケースですが、でもあんまりグイグイは苦手です(^_^;)。
2018/09/09 URL 編集