徐々に陽気が良くなるこれからの季節に訪れるのがベストだったのかも。
昨年夏、駒沢大学駅から延々と炎天下の中、駒沢公園のそばにある「軽食&喫茶 芝生」に向かった。
東京都世田谷区駒沢5-23-3
2020年8月29日閉店
ショーケースにはキーコーヒーの看板と、女性店主を連想させるファンシーな小物がディスプレイ。
お馴染みのくるくると回るキーコーヒーの看板が店頭にあり、営業していることにひとまずホッとした。
長い間気になる喫茶店だが、営業時間も定休日も分からず、それどころか現役なのかどうかも怪しかったので、なにもこんな暑い日に訪れなくてもよかったかも…と半ば後悔しながら店に向かったので、やっているだけで充分報われた。
それほど広くはないものの、正統派純喫茶の内装。
窓の両脇にゆったり束ねた黒レースのカーテン、茶の椅子。もし注文をつけるとしたら(←また?)、奥の一部が荷物置き場になっていたので、そこをスッキリ片付けてくれたら。良い雰囲気の応接間になりそう。それでも、暑い中無理してまで来た甲斐は充分あり、この空間を存分に満喫。
天井の照明もズームで見てみると、球体の表面には丁寧な細工入り。
こちらはキーコーヒーを使用する店だが、
トイレのドアにまでキーコーヒーのマークが!
よく見たら、鍵の形をした温度計だった。
偶然鍵型のものを選んで購入したのか、キーコーヒーの上得意の喫茶店にだけ進呈されるノベルティーなのか、はてさて。
窓際の席に座って外を眺めながら、レモンスカッシュを飲む。
横断歩道を渡ってきた女子大生2人組(駒大生?)がドアの前に立ちどまって、一生懸命中を覗きこんでいたが、かなり迷いながらも、立ち去ってしまった。「やっぱりやめておこうか?」なんて話してるのかしら?
もしかしてお目当ての席が埋まっているから? なんて思いながら、ママさんに「駒沢大学の学生さんもよく来るのですか?」と聞いてみたところ、「あまり入ってこないわ」ですって。
壁にはメニューボードがかかっていた。下の方に「芝生」の店名入り。見ているとなぜか笑いがこみ上げてきた。芝生という店名が、どうも私にとっての笑いのツボを刺激しているらしい。
芝生の由来はなんだろうね?
「なぜ芝生という店名にしたのかよく聞かれるけど…」と話し始めたかと思うと…
50年営業しているが、昔はお酒も出していて、喫茶とスナックの二毛作だったが、年を取って夜がきつくなり、スナックはやめ現在は喫茶だけなのだという話になり……
んっ!?
肝心の店名の由来はとうとう最後まで分からなかった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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