失われた10年を返して!
東京都台東区東上野1-17-4 坂田ビル
今はありませんが、建物の上の方に縦長の看板が付いていた(2013.10)
ちょうど10年前にこちらを通りかかった時は普通っぽい&狭そうに見え、「まあ…いいか…」とスルー。今も昔も、この界隈(上野・御徒町)にはギラギラゴージャス大箱純喫茶が多かったので…(^_^;)
店名のゆるい平仮名に影響されたのかも。
あれから10年。たしか平日だけの営業だよね…行ってみるか…ふいに思い立ち仕事が終わった後、「ぶるっくす」を訪れてみることにしたのです。
特に理由も思い入れも期待もなく、なんとなく。その気の抜けた感じも良かったのでしょう。
道路から下がった半地下の店内に一歩足を踏み出すと、茶系の重厚な正統派純喫茶がありました。
かまぼこ天井に連なるレトロな照明。
ギラギラしてるが上品で重厚!
カウンターの中のタイルも素敵です。
随所に手がかかって凝った内装です。
壁にはゴツゴツした石のような装飾。
古い椅子だと思いますが、手入れが良いのか艶々光っていました。
どうして今まで入らなかったんだろう…
もっとゆるくて適当な感じだと思っていました(^_^;)。
しかも広いですね。左に広い空間が隠れているL字型。こんなの完全に入らないとヤバイです。
半地下の入口から中途半端に見えるのも勘違いさせる(←店のせいにする)。外からだと、この隠れたL字部分はまったく見えません。これまで入らなかったのは失敗でした><
店内中央に不自然に目立つ雑誌コーナーもありました。元々は電話ボックスだったそうです。
「食事は終わりました」「お好きな席へどうぞ」
カウンターの中から店主に声をかけられました。
夕方だったからかお客は少なく、せっかくだし奥の曲がった左の空間へ隠れるように潜り込みました。
漫画がズラリと並んでいます。
北海道では漫画があっても読みませんが、都内ですしね。漫画を手に取り、閉店までの束の間の時間を漫画に読みふける事にしました。
カフェオレ(550円)
ロゴ入りのカップ&ソーサー。外の看板とお揃いの王冠のマークが入っています。
ロゴ入りカップは貴重。だって食品サンプルのロゴ入りカップに惹かれても、実際頼むと「騙された」と叫びたくなる無地のカップが出てきたりするんだもの。本気の純喫茶ぶりに涙が出てきそうです(T T)
カウンターでは常連のお客さんと店主の方が世間話をしている。
しかし離れている私の事はいい感じに放っておいてくれる。
BGMは雰囲気を壊さないしっとりムードの音楽。クラシック?映画音楽? 理想的な純喫茶の空間です。
10年前にスルーしたのは私に見る目がなかったんでしょうか(^_^;)?
純喫茶巡りを始めたばかりの頃は、なんでもかんでも入る時間も胃袋もなかったので、どこかで入る入らないか選んでましたが、もう東京の純喫茶少ないですからね。これからは東京の喫茶店は、興味があろうかなかろうか全部入ろうと誓いました。
店主の方と帰り際に少しお話をさせていただきました。
50年営業しているとの事ですが、お若く見える店主は2代目もしくは3代目の方でしょう。ランチタイムは2回転するほど混むそうです。
ここはまた行きたいです。
訪問時は平日のみ18時まででしたが、現在グーグルでは21時までになっている。17時~21時はハッピータイム(アルコールタイム?)、土曜日も営業(本当だろうか?)
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
涼
看板の雰囲気からは想像がつかない空間ですよね……。
モーニングで行きましたが、サービスも良くて好印象でした。
喫茶店巡りを続けていると、こういう外観と内装のギャップがある店に出会う機会も多くなり、
とりあえず入ってみないと後から盛大に後悔する、みたいなケースがあります。
とはいえたとえば旅先だと取捨選択をしなければならないし、悩ましいです。
東京の喫茶店、是非制覇して欲しいです……!かっこいい誓い!
2023/10/20 URL 編集
エムケイ
看板の雰囲気は…ですよね(^_^;)
モーニングで行かれたんですか。
今度行くとしたらモーニングが良いと思ってたんですが、私も今度モーニングで行ってみます。
外観と内装のギャップ、良くも悪くもありますよね。
こちらは良いギャップですが……
おっしゃる通り旅先では、この一軒に入ると後のスケジュールが厳しくなる等気になりつつも入らなかったり。
東京は失敗しても、せいぜい30分と500円のロスなので、入らない選択はありません。
東京の喫茶店、どうしても入りたい所はもうほとんど入ってしまってるので、全部入りたいと思います。
2023/10/20 URL 編集