渋い、実に渋い。
穴守稲荷の「珈琲 オリオール」は、すべてにおいて痺れるほど渋い純喫茶。
東京都大田区羽田5-9-1
穴守稲荷は地味に行きにくい場所。蒲田から枝分かれする京急空港線の駅だが、そのアクセスしずらさも魅力である。
駅名にもなっている穴守稲荷の斜め向かいという立地。
神社に寄り添う純喫茶というのは、それだけで神がかっているような気がする。郡山の純喫茶モナミなんかもその典型。
昨年夏の残暑厳しい午後、川崎、東門前、川崎大師を回り、その後訪れた。
この店の魅力は1つ1つのディテールにあるのではなく、全体の雰囲気。そこに身を置き、感じるしかない。
真っ赤なキャラバンコーヒーの缶が映えるカウンター。
流れる音楽はテネシーワルツ。
暑さから逃げるように入店したのでコーヒー気分ではなく、メロンジュースとレモンスカッシュで。
あっという間に飲み干してしまった。氷水入りの水差しを置いていってくれたので、手酌で何杯も水を飲んだ。
カウンターにはマスターが座っていた。そこに居るだけでただならぬオーラを発しており、背中で人生を語っていた。
この店を描いた水彩画が壁に掛かっていた。平成27年に描いたものらしいが、作者はお客さんかな?
メニューの表紙にもなっていた。
5年前に撮った同じ構図の写真が出てきたので続けて並べてみる。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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