お目当てはこちら。
姫路市の手柄山中央公園にある回転展望台「手柄ポート」。
ずっと恋焦がれていた。だって見て見て、この完成されたビジュアルを。夢がそのままここに詰まっている。もう好き、好き、大好き。素晴らし~~い!
兵庫県姫路市西延末440
2018年3月25日閉店
手柄駅から近いようだが、いまいち行き方が分からず。どこが公園の入口? どうやったら手柄ポートに入れるの?
う~~~! 地図を凝視しながら駅で戸惑っていると、「私、ずっとこのへんに住んでますが、何でも聞いてください」と地元の若い女性からの親切な申し出。ただ「手柄ポート」では通じず、「回転展望台の喫茶店なんですが」と言い直したら、「あ~~分かります! でも私、手柄ポートなんて呼んでないですよ」だって。えー! そうなの?
たしかにここにも書いてない!
デパートの大食堂、屋上遊園地、ドライブイン。
そのどれもが理屈抜きに懐かしい気持ちにさせてくれる。しかし懐かしいというのも変である。だって私自身に子供の頃に行った記憶が全くないのだから。
この回転展望台にしても、そう。見ようによっては哀愁すら漂わせている。何とも言えない切なく甘い感情が呼び覚まされる。
もしかしたら、日本人のDNAを揺さぶるノスタルジー・スイッチがどこかに隠されているに違いない。
そして夢と希望も。
レトロフューチャーとでも言うのか、未来的ともいえる独特のデザインのこの回転展望台は、姫路大博覧会のシンボルタワーとして建設され1966年開業。個人的には地元民でないので、博覧会といってもピンとこない。どちらかというと、もっと時代的な意味でとらえ、高度経済成長期の象徴的存在という感じで見ている。
やっぱり手柄ポートでいいんだよね?(^_^;)
階段もあったけど、エレベーターに乗って4階へ。
わーーーー! とうとう来ちゃったよ!
えっ! 床が動いてる~~~~!
たしかに回転展望台なのだから動くのは当たり前なのだが、ちょっとイメージしてたのとは違った。決められた『回転タイム』みたいなのがあって(1時間に1回とか)、そのときだけタワーの頭の部分がくるくると回るのだと思っていた。実物は座席の下の床だけが、常時回転しているというもの。
それも高速でぐるんぐるんではなく、よくある『動く歩道』くらいのスローペース。回転扉はタイミングがつかめなくて苦手な私だけど、この程度ならすんなり入っていける。
全席窓際。360°ぐるっと窓に沿って円を描いている。
床だけが動き、外の景色がゆっくりと変わっていく仕組み。
一周が約14分。
姫路城も見えるが、それよりも私が夢中になったのはこちら。
手柄山遊園。
回転展望台のすぐ下にある古い遊園地で、私が訪れたときはたしか改修工事とかで休業していたが、やってたら絶対入りたかった。
でも、いいんだ、上からカラフルな遊具が眺められたし。
勢い余ってプリンパフェなんて頼んでみたりする。
中心のプリンはたぶんプッ○ンプリン(笑)。
昭和の喫茶店で理想の固くスの入った手作りじゃなくて、ぷるんぷるんしてるお手軽で安い味。
ホットケーキも見てのとおりよ、レンジでチン。
ただし、ツボはしっかり押え盛り付けは100点満点。
缶詰のフルーツやうさぎさんリンゴ、真っ赤なチェリーで、昭和レトロのお手本のデコレート。こういうところは味を追求するんじゃなくて夢を叶えてくれる場所。これでいいのだ。
材料も隠してない。
カレーやスパゲティといった軽食もある。
ナポリタン食べてるお客さんいたけど、メニューにはないので、もしかしたら私の馴染みのナポリタンは、ここでいうところのイタリアンスパゲティのことなのかもしれない。
何周まわっただろう?
次いつ来れるか分からないし、これが最後かもぐらいの気持ちだったので、心ゆくまで何回も何回もくるくるとまわった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
たきじん
2017/03/20 URL 編集
エムケイ
知らなかったです!
ネットで調べてみましたが、造りがこの手柄ポートとそっくりですね。窓の斜めな感じとか。
ただ日本海タワーの方は閉店間際でも新しいので、直前に改装したのでしょうか。
ちょっと話は違いますが、新潟また行きたいです。
2017/03/21 URL 編集
たきじん
2017/03/21 URL 編集
エムケイ
>特に管理人様におすすめしたい渋いお店がいくつか廃業しております
ああ、分かります。廃業するときは徐々にでなく、立て続けに一気にですからね。できるだけ早めに。承知しました。
2017/03/24 URL 編集