【虎ノ門】フォーク喫茶 香林坊

フォーク喫茶をご存知だろうか?

純喫茶を多少なりともかじった人なら、ある店を思い浮かべニヤニヤする。が、大多数の人はポカーンとして「何なのそれ?」ってなるはず。実際に聞いたことないけど。

と、引っ張るほどでもないので答えてしまえば、フォーク喫茶というのは音楽喫茶の一種。店内でフォークを流す店なのだが、名曲喫茶やジャズ喫茶に比べるとその数は少なく、というか今だとこの店しかないんじゃないの?

虎ノ門「フォーク喫茶 香林坊

虎ノ門・フォーク喫茶 香林坊1

フォーク喫茶 香林坊

東京都港区西新橋1-22-2

全然関係ない地名を店名にするのは純喫茶界ではよくあることとはいえ、なぜ香林坊?

あの北陸随一の繁華街・金沢の香林坊のことだよね……当然。

その存在は当ブログ初期に知り、同じく虎ノ門にあった純喫茶「般若」(再開発のため移転)と共に、なんか怪しい…と気になって仕方なかった。

けど、問題は営業時間。

なんといってもこのへんはビジネス街。平日のみ営業。さらに早朝は開いてないわ、夕方も早々と閉まるわの3重苦で、何度もフラれていた。そこで有給を取って、絶対開いているであろう、近隣のサラリーマンが食後でコーヒーを飲むのに絶好の時間帯午後1時頃を狙って訪れたのが、約1年前。

虎ノ門・フォーク喫茶 香林坊2 虎ノ門・フォーク喫茶 香林坊2

木目調で茶系の渋くてカッコイイ内装。

古くとも手入れが行き届いている。汚さとは無縁。

窓にはレコードのジャケットが貼ってある。オシャレでもあるし、目隠し代わりにもなっている。

虎ノ門・フォーク喫茶 香林坊4

良さげな窓際には先客あり。意外にも、といったら失礼だが、席はそこそこ埋まっており、奥の席に座る。

近くには、溶け込みすぎて置き物状態のおじいさんが座っていた。

主役はもちろんフォーク。

しかもフォーク喫茶を謳うだけあり、昔のフォーク(70年代?)のレコードを良い音で流している。

特にフォークが好きというわけではないが、ついついじっと耳を傾けてしまう。

普段日本語の曲を流す喫茶店なんて!と否定的な私だが、こうしてキチンと聴かせくれるならむしろ大歓迎!

知ってる曲が一曲もなかったのは私が音楽に疎いこともあるが、そもそも現代ではメジャーなジャンルではないからだろう。どこかで偶然耳にするという音楽ではないし。というか、そもそもフォークの定義自体知らない(^^;) かぐや姫とか?

ひとつ注意事項があるとすれば、『パソコンやタブレットの使用禁止』。お店の人から最初に告げられた。

虎ノ門・フォーク喫茶 香林坊5

コーヒーの味が全然思いだせない。なんとなく濃かったような記憶が…でもそれも曖昧。

なんてこと書くと、不味かったから正直に書けないんでしょ?と深読みされるかもしれないが、本当に思いだせないのだ。多分この店では味が、さほど重要ではないからだろう。

さて、この後の話。

有給を取ると、『平日のみ営業の純喫茶リスト(エムケイ作成)』の中から優先順位の高い順番に回っているが、遠征地ならいざ知らず、東京近郊においてはあまり軒数こなすと一軒一軒が楽しめなくなってしまうので、あえて自己規制をかけている。

ただ、この理想論がかなりの高確率で裏目に出て、後々まで後悔するのであった。

例えばこちら。

新橋・琉奈

COFFEE 琉奈」(東京都港区新橋4丁目)

香林坊の後に行くか行くまいか迷い、結局こちらには行かず、国会議事堂前の「喫茶やま」に向かった。今になって考えると、香林坊→琉奈→やま、にすべきだった。

なぜかというと……

今年の1月の終わり頃、たまたま用事があって近くに行ったら、閉店していたからだ。

閉店を知らせる貼り紙が表に出ていたが、急ぎの用事だったので通り過ぎてしまった。閉店時期、その理由も読まぬまま。都心の新陳代謝は非常に早い。もう無くなっているのだろうか。

利用金額

  • コーヒー 500円

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