新年あけましておめでとうございます。2017年もよろしくお願いします。
昨年は年末にきちんとご挨拶してブログを締めたかったのですが、気付けば年を越してしまい……(無念)。昨年内にUPしたいと思っていた下書き状態の記事3件が宙ぶらりんなので、今更感でいっぱいだけど順番にUPする予定。
まず1件目は2016年11月30日に閉店した茅場町「喫茶 メイ」。
閉店するという情報を得、もう一度行っておきたいと思い、昨年10月に2度目の訪問をし、それが私にとっては最後となった。
東京都中央区日本橋兜町3-4
※2016年11月30日閉店
こちらの純喫茶の最大の特徴はその立地。
この写真を見ていただきたい。
向かいは東京証券取引所、背後は首都高。存在感の大きなものに前後を挟まれたサンドイッチ状態。
店の前には看板を兼ねた自動販売機が置かれているが、ここで書かれているSANDWICH & COFFEEのサンドイッチにはパンのサンドイッチだけでなくそんな意味もあるんじゃと深読みしてしまう。
間口はとても狭いが、想像するよりも奥行はあるので、狭くは感じなかった。壁には絵画がずらりと並び、絵に向かって照明があたり、画廊喫茶的でもあった。きっと店主は絵がお好きなのだろう。印象に残っているのは奥に飾ってあった棟方志功の絵。ピカピカで手入れが行き届いた店内。黒い椅子が艶々としていた。適度に改装しているに違いない。
その一方でカウンターには年季が感じられた。特に椅子。
決して座り心地が良さそうではないが、小さくてレトロで可愛らしい。脚は折れてしまいそうなほど細い。どうして昔の椅子は脚が華奢なのだろうか。
奥は窓になっており、そこからガードレールを見上げるという具合。位置的には首都高のはずだが、人の足が見えたような気もしたが気のせい?
コーヒー、トースト、ゆで卵のモーニングセットは390円。
茅場町の喫茶店は、全体的に値段が安い。競争原理が働いてか、高いとお客が入らないのか、こちらも負けず劣らず安い。ビジネスの中心地でもあるし、大きなお金が動いているのにねえ。コーヒーは目が覚めるほどとても濃い。トーストはとても美味しい。もしかしてペリカンかしら? でも浅草ならともかくと思っていたら、やっぱりペリカンらしい。パンが美味しかったらペリカンを疑ってみるのはあながち間違いでないかも。
この写真だと分かりにくいので、
1年前に訪問したときの写真を持ちだしてみる。ウェットティシュがボトルで出てくるのがメイ流。
平日のみ営業なので、私は有給を取り普段着で訪問したが、周りのお客さんはカッチリしたスーツ姿の方ばかりだった。
BGMはテレビ。朝の情報番組だった。
店頭の自動販売機はメイの顔ともいうべき象徴的存在だったが…
11月の終わりごろ(土曜日)に近くの食堂目当てで来たのでついでに見に行ったら、すでに撤去されていた。
初めてみた看板。新品同様綺麗すぎて、でもこの後数日で閉店するのだと思うと、少し切ない気持ちになった。
マッチをくださいと言ったら、何も言わず赤と緑の色違いのマッチを2個をすっと手渡された。純喫茶好きを見透かされていたに違いない。
裏がメモ欄。しっかり活用していたお客さんも多かったんだろうね。
閉店のお知らせ。
2回訪問したが、マスターとは必要最小限の会話を交わしただけで終わってしまったのは残念だった。淡々とした雰囲気だったが、奥には熱いものを秘めていたのだろうか。そんな感じを受けた。
そういや、トイレを借りようとしたら、「隣のビルの2階をご利用ください」と言われたんだっけ…(懐かしい)。
話は変わりまして、まだブログ上では報告してませんが、昨年11月終わり頃からブログ活動の延長として、純喫茶の小冊子を作ったりしてます。ごく数部プライベートで配布しているものですが、取り上げたお店には郵送で送っています。
Twitterやinstagramで何人かの方には取り上げていただきとても嬉しく思っています。ありがとうございます。
昨年12月はその新活動にかかりきりでブログの更新ができませんでしたが、落ち着いてきたのでまたブログ更新に励みたいと思います。遅れてしまうかもしれませんが、忘(棒)年会の報告、いただきものの写真も載せたいです。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
あかりのママ
2017/01/05 URL 編集
エムケイ
庇って外から見るのと内側から見るのでは印象変わりますよね。
>オーナーの美しさに対する高い感度を感じます
絵に向けて照明をあててるあたり、絵にもこだわりがありそうでした。
2017/01/06 URL 編集