京都に居られるのは1日だけ。
行きたい純喫茶を次々と削ぎ落とす辛さ、お分かりだろうか? でも、ここだけは絶対譲らなかった。
長岡天神駅前「純喫茶 フルール」。
京都府長岡京市天神1-8-2
純喫茶を好きになった頃からの憧れの純喫茶なのである。
外観は頭で思い描いたのとは随分違った。
オレンジの庇が鮮やかで、綺麗すぎて、古さが感じられなかった。アメーバみたいな緑のプレートもおもちゃみたいだ。
もしかして私は妄想の世界で憧れ続けていたのだろうか?
看板の「純喫茶」の文字だけが心の拠り所だった。
素晴らしい!
外観でガッカリしたのも、すっかり忘れてしまった。
入ってすぐガラス張りの健全席。健全なのは好みではないが、ここはとてもいい。ペンダントライトはキャンディーみたいで可愛い。
どこに座るのがベスト? 瞬時に店内を見渡す。
あっ! 奥にも席がある。乙女チックでクラシカルな空間!
L字型になっており、大きく二手に分かれていて、雰囲気が異なる。
手前も素敵だったが、私はやはり奥がいい。
ゴージャスで美しいシャンデリアが目を惹いた。というか、釘付け。最大の魅力である。ひたすら上ばかりを見上げてしまう。中心が幻想的に青く光っている。
天井が大きな三角。内側は暗幕のような黒い布張で、より一層美しさが際立つ。
まるで舞台に立つ女優みたいだった。
フルールって花の意味? 壁が丸くくり抜かれていて、そこから花の絵がのぞいている。
女性の裸像、池なんかもあった。ディテールを重視しない私だが、ここは各所に見どころたっぷりで、ワクワクする。
適度に改装しているのか、店内の状態は良く保たれ、掃除も行き届き清潔感もある。
浮世を忘れさせてくれる夢のような空間だった。
強いていえば、綺麗すぎた。渋さが足りない。贅沢すぎる望みだが。
お客さんは次から次へとひっきりなしに入ってくる。充実の雑誌コーナーから目当ての雑誌をつかんでから席につく一連の滑らかな動作から察するに、常連さんだろうか。
お店のマダムは気さくで、家族連れのお客さんの側に座ってずっと話し込んでいた。
ティーオレをいただく。
アイスクリームが固くて、いつまでたっても溶けないのがもどかしかった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
あかりのまま
2016/06/17 URL 編集
エムケイ
でも書く時間がないので、この後はいつになることやら・・・
2016/06/17 URL 編集