【溜池山王】喫茶 琥珀（閉店）

モザイクタイルだったり、各所に多用するアールといい、喫茶店に入る前にも見どころたっぷり。

さて、入店。

入るとすぐカウンター。お店の人は女性２人。

「お好きな席へどうぞ」と言われ、アールのついたゲートをくぐり隣の部屋へ。

貸切状態。

シーザーは乗車率ほぼ100％、何回転もする繁盛店だったが、こちらはガラーンとしていた。その差に驚く。

そのお蔭でじっくり凝った内装を鑑賞できた。

壁は貝殻で覆い尽くされており、見事！　アミダのような区切りも入っている。

このベージュの椅子もいいよねえ。

そのへんにある適当なのじゃなくて、しっかりと座り心地のよいもの。背もたれの傾斜が体に優しい。

横から見ると、背もたれの付け根(?)がカクンとくびれているのが印象的。

窓際には、小さな赤いベルベットの椅子。少しだけスナックっぽい。

プチ場末感がハートに響く。

壁には所々、正方形のクッションみたいなのが付いてた。

この時はいいアクセントになってて素敵くらいに思っていたが、後日別の純喫茶でも見かけた。そこのママさんによると、お客さんが寄りかかって汚れちゃうから、と言ってた。こちらはどういう理由だろう？

照明はさりげなく可愛らしい。

ミルクティー360円。この辺の相場を考えると、異様に安い。

BGMはラジオ。途中センスの悪い邦楽が流れ、一時興ざめしたが、それ以外はパーフェクト。

かなりときめく純喫茶だった。

テイクアウトの案内。

新しい試みなのか。出前もあるみたいだし、意外と見えない所で儲かってるのかな、と能天気に考え、ルンルン気分で雨の中次へ向かった。

約半年後に閉店。

（訪問：2015年9月17日）