いわきを訪れたのは昨年。
特に理由はないが、いわきに関してだけは時間がかかっても、訪問した店を全部書いておきたい。ただ、このスローペースだと書き終える頃には、半分くらい閉店してそうな気も……(^^;
そんな不吉な予言はなるべく当たって欲しくないものだが、「喫茶 モア」について。
福島県いわき市平五町目17-5
閉店
置き看板はモア。ドアにはモア&モア。
どちらが本当の店名だろうか?
ぼんやり映る紫のライトにときめきながら、ドアノブを押す(多分押すだったはず? あれ、それとも引くだったっけ?)。
紫なのはライトではなくドアの色だった。
壁には東南アジア? インド? あたりの雰囲気のオーナメント。
バーの雰囲気のカウンター。品の良いママさんが立っていらした。
とてもひっそりとして、私の好みである。
店内は純だが、手入れも良く、清潔感もある。
先客はなく、どこに座るがベストかを瞬時に察知し、絶対的特等席の窓際に収まった。
ちょっと死角になってて、誰にも邪魔されないで、純喫茶気分にどっぷり漬かれた。
ここでは紅茶を。
ドアの紫も素敵だが、灰皿の透き通った緑も素敵。
BGMはラジオ。カウンターから新聞をめくる音だけが聞こえ、とても静か。
大通りからわき道にそれた場所だが、適度に人通りはある。「五町目商店街」という名称がついていた。中を覗きこむ人もいた。中からバッチリ見られているというのに。
そこいくとさすが経験者は違う(私のこと)。過去の手痛い失敗もあり、入店前は無関心を装うようにしている。店を見付けるやいなや躊躇うことなしに一直線に入店するのである。ただ、本当に無関心な人間が、決して入りやすくもない、ときとして営業してるかすら定かでない純喫茶に、迷いもなく入店するのはいかにも不自然だという矛盾はあるが。
正式な店名は「モア」。
なぜドアは「モア&モア」なのかについては深い理由はなく、モアだと短すぎるから「&モア」を付けたのだという。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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