土曜の昼、「純喫茶 ゆうらく」を訪問。
以前は平日のみの営業だったので訪問しずらく、随分とご無沙汰していたが、土曜営業を始めたことを知った。
東京都台東区浅草橋1-2-10
純喫茶の看板は変わらないが、
店頭のメニューが今風になっていた。
「とろ~りオムライス」とか「あまから豚トロ丼」とか。一瞬女子向けカフェかと思っちゃったよ。前こんなのあったっけ?
そして、自家製フレンチトースト。
フレンチトーストに執着しているわけではないが、純喫茶にあると放っておけない。カフェじゃ別に何とも思わないから不思議だ。
もちろん喜び勇んで注文。
うーん(-_-;)。ただ、これ……
女子力高すぎない?
パウダーシュガーがたっぷりかかっている。これは私的には無い方がいい。はらい落としながら食べた。
コーヒーとセットで600円は安いが、粉っぽいのが苦手だった。
まあ、それも些細なこと。ゆうらくそのものが財産なのである。
しっとりと深みのある赤い椅子が並ぶ部屋があり、
アールの付いたゲートをくぐると別室に。
ベージュにストライプ模様の椅子が並ぶ。
年末に訪れたため、隅にはこのようなものも置いてあった。
視覚的には色っぽい赤い椅子の部屋が好みだが、実際に座るとなると、こちらのオフィスライクな部屋の方が私にはしっくりくる。広々してるからなのかも。
もしかして少し改装した? 内装は同じだが、壁が白くなっているし、なんとなく綺麗になったというか、いい感じでスッキリと垢抜けたような気がする。
そして、第3の部屋。名付けてスペーシーシート。
お店の方3人がここに座ってナポリタンを食べており、とても絵になっていた。
初めてこの席を見たときは興奮して、うわっ!ってなって、「いつかこの席に座るんだ」と意気込んだものだが、今ではその思いもすっかり消えている。ここは何人たりとも侵すべからずな聖域。憧れの君である。眺めているのが幸せ。
*
と、やたら絶賛しまくってしまった。だが、それも今でこそ。以前はそこまでではなかった。もちろん客観的な素敵さは理解していたが、心の底からそう思っていたかというと……。照明で魅せるタイプでもないし、華々しい何かがあるわけでもなく、スペーシーシートは素敵だが座れるわけでもなく、自分のタイプど真ん中ではなかった。
それが今ではどうだろう。妙にときめく。
“淫靡なひっそり感”が滲み出てるからかな? じんわりハートに響いた。前は全然そうは感じなかったのに。純喫茶巡りの年月の積み重ねが、少しづつ私の感性をも変えたのかもしれない。
*
この時、お客さんは自分も含め数人。平日だとそこそこお客さんもいて、ランチともなると賑わう。ここまで人がいないのは初めて。
なぜに敢えて土曜営業を始めたのだろう? お客さんへのサービスなのだろうと勝手に解釈。
軽く1時間以上はいただろうか。何にも邪魔されず、気付いたら随分と長居していた。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
あかりのまま
代替わりされたのでしょうか。
2016/03/10 URL 編集
エムケイ
この日いたお店の方は、以前からの3人でしたので代替わりではないですが、ちょっとしたリニューアルかもしれませんね。
2016/03/11 URL 編集
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ランチからの営業でしょうか。
2018/01/20 URL 編集
エムケイ
> ランチからの営業でしょうか。
どうなんでしょうね。
土曜日は早く閉まるみたいですが。
2018/01/21 URL 編集
あんにん
2022/02/26 URL 編集
エムケイ
渋くて色っぽい素敵な席ですよね。
2022/03/02 URL 編集