前橋にあった喫茶店「カフェ・ド・ノア」

前橋で気になっていたもう一軒の喫茶店の話。

前橋駅からまっすぐに延びた大通り沿いに、2階が麻雀店で、ドアが紫の純喫茶があった。あおきには訪問が叶ったものの、こちらはすでに閉店していた。

古い写真を掘り起こしてみた。

前橋・カフェ・ド・ノア1

ここでひとつツッコミ。

写真を見て分かる通り、

×2階が麻雀店⇒○3階が麻雀店

人間の記憶のなんていい加減なことよ。麻雀店は2階という刷り込みがあり、ずっとそう思い込んでいた。といっても、それ自体は別にたいしたことではないが。

そして、肝心要の外観。

前橋・カフェ・ド・ノア2

え?

なに? これなの? 全然普通じゃない!

私の頭の中では妄想が膨らみに膨らみまくって、喫茶あおきのドア紫バージョンの、さらにむんむん濃い、スナッキーな純喫茶になっていた。

看板にはほうきに乗った魔法使いらしきイラストが入ってて、女子受けしそうでファンシーだし。

大体、「カフェ・ド」が付いてる時点で、一番入りやすい、むしろ今ではそれが生ぬるく感じられ、スルーすることもあるくらいだ。

紫と麻雀の力って凄い!

実を言うと、店名すらも失念しており、ずーーーっと気になりつつも、店のことを一切検索せずここまで過ごしていたのだった。

そして、もうひとつ誤りが。

前橋・カフェ・ド・ノア3

×ドアが紫⇒○窓が紫

今思うと、ドアより窓が紫の方がレアなので、これは入っておくべきだった。一体店内はどんなだったろう?

店名も分かったことだし早速検索してみたところ、ネット上で記事をUPしてる方がいらした。まったく怪しいところのない普通の喫茶店だった。

これはこれで知らない方が良かったのだろうか。

前橋・喫茶あおき1

せっかくなので、当時の喫茶あおきの外観写真も一緒にUP。

ほぼ現在と同じ。これも一つの才能である。違うのは、庇と2階の間にある看板くらいだろうか。今はないので。

前橋・喫茶あおき2

あとはこの置き看板。

フォントが現在のものと微妙に違う。現在の看板がアートコーヒー部分を赤のテープで補修していたので、看板も古いと思っていたが、新しいものだったのだ( ̄ー ̄;。

で、結局、せっかく会社のカネで前橋まで行ったのに、一軒も純喫茶に入らなかった私の、その後の足取りはというと、

大宮・珈琲貴族コヤマ1

大宮で途中下車し、東口駅前の「珈琲貴族コヤマ」に入ったのだった。

大宮・珈琲貴族コヤマ2 大宮・珈琲貴族コヤマ3

どう? このカッコ良さ!

最高にスペーシーな大箱純喫茶だった。

こんな内装にも関わらず、あの頃の私は、へーいいんじゃない? くらいの感じだった。当時も純喫茶は少なくなってはいたが、今よりもずっと恵まれてたということだろう。

今なら、ぶっ飛んでるよ!

(訪問:2009年4月21日)

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コメント

あかりのまま

コヤマ、天井カッコよすぎ、です。

枡矢と申します

コヤマの件
コヤマ本当に懐かしいです。喫茶店に目覚めたのが、この店だといっても、過言ではありません。線路をはさみ都会的なそごう側と、場末感の漂う高島屋側。なぜか高島屋側に愛着を感じていました。となりのレトロなおもちゃ屋さんも楽しかったです。僕も訪れた日は雨でした。跡は確かドラッグストアになってましたかね。残念でなりません。

エムケイ

>あかりのままさん
天井物凄くカッコ良かったです。
でも、店内お客さん一杯だし、全然閉店するとは思わず、そこまでの有難みを感じてなかったんですよね。
それが今では……。

もし今こちらが営業していたら、全国の純喫茶好きの方が目を血走らせて向かったに違いない店でした。

エムケイ

>枡矢さん
コヤマご存知だったのですね!
そして、喫茶店に開眼するキッカケの店だったとは!

駅前の目立つ一等地の大箱純喫茶。
あらゆる客層が集うカオスな店でした。

私はお店がお客を選ぶタイプの排他的な店よりは、誰でもウェルカム、そこにいても空気のように扱われ、その他大勢の1人として、塵のごとくひっそりと溶け込める純喫茶がベスト・オブ・ベストです。
まさにコヤマがそういう店でした。

随分前になりますが、閉店は本当に残念でしたね。
この記事も前橋のことよりコヤマの事が書きたくて書いたといっても過言ではありません。
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エムケイ

ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。

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