「メモリー赤坂」という純喫茶が赤坂にある、という情報を得た。
昭和のムード歌謡みたいなムンムンした店名である。というか、そもそも純、だろうか? との疑問も。
案ずるより産むが易し。どうしても気になり、大雨の日に訪問。
東京都港区赤坂6-13-19 オリエント赤坂101
この日は信頼する喫茶友達に勧められていた近場の純喫茶2軒を訪問。いずれも大変素晴らしく、満足した後であり、一軒くらいは不確定要素の多いスナッキー的喫茶で冒険してみたくなったのだ。
ところが、いざ店の前に来てみたら!
正統派な珈琲専門店であった。
キューブ型のペンダントライトが存在感たっぷり。
店の広さに対して、大きすぎるほどのキューブ。ゆったりした重厚な椅子と併せて、都心の、それも現在の赤坂においては、大変意義のある純喫茶的内装だった。
BGMはジャズ。
2面がガラス張になっており、片面は大きな通りに面しているので、外の様子がよく見える。残念なのは外からも中が丸見えなこと。これは見られるのが嫌だという意味ではなく、どんな店だろうか?という純喫茶好きならではの想像の余地が奪われるからである。
コーヒー 500円。味は薄かった。
たまたま午後の半端な時間だったため空いていたが、ランチタイムは食事で混むのではなかろうか。壁の貼り紙には生姜焼きがあった。
今だから告白するが、最初マスターはこわそうに見えた。ところが写真撮影の許可を取りにおそるおそる話しかけると、快諾。店のことを色々教えてくれた。
TBSに近いので、関係者の訪問は少なからずあるらしい。
故人の名前を挙げた後、「自分もそっちに行くかも」的な事をおっしゃるので、「全然大丈夫ですよ!」きっぱりと即座に否定した(汗)。
訪問するまでは、ひたすら気になっていたメモリー赤坂の由来であるが、なぜかどうでもよくなってしまい、その代わり店名入りのマッチが急に欲しくなった。
「昔はあったんだけど、まだあったかな?」と言いながら、別の部屋に行き、かなり時間をかけて探してくれ……
「珈琲専門店 メモリー赤坂」のマッチを手渡してくれた。さらにもう1個「和(かず)」のマッチも一緒にいただいた。このメモリー赤坂のすぐ近くの「赤坂5丁目交番前 渚ビル2F」にあった喫茶店で、こちらより早く開店し、先に閉店したのだという。
外は変わらず大雨だったが、とても満たされた気持ちで店を出た。
エムケイ
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コメント
かず
食べました。
この頃は客も多くて、もっと明るい雰囲気の店でした。
TBS関係者も多くいて、店を出たら道の向こう側に俳優の
細川俊之がいて、さっと手を上げてタクシーを止めて赤坂駅方面
へ乗って行きましたっけ。
3年前くらいに久々に行ってみたら何だか寂れた感じでガッカリ。
店内も暗い雰囲気だし、コーヒーや料理もレベルダウンしてました。
2016/01/27 URL 編集
エムケイ
やはり当時もTBS関係者が多かったのですね。
コーヒーはかなり薄かったです。
元々そういう味なのかと思っていましたが、以前とは変わったのですね。
2016/01/31 URL 編集