【市役所前】軽食&喫茶 メモアール

須坂から長野駅に戻り、上田へ。

その予定だったが、長野駅の一駅前で途中下車し、長野市役所の近くにある「軽食&喫茶 メモアール」を訪問。

メモアール

軽食&喫茶 メモアール

長野県長野市鶴賀緑町1605 グリーンハイツ1F

長野市には他にも何軒か気になる喫茶店があったが、その中であと一軒だけ、とこちらを選んだ(お腹の都合もあり全部は無理なので)。

ただ、ここでの寄り道は後に響くなあ……。思い切って途中下車したものの、あまり乗り気ではなかった。

メモアール メモアール

入口も分かりにくく、看板はなんとか見つけたものの、マンションの裏口みたいだし、なんかここ違うんじゃ? 入るのに躊躇した。

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いざ入ってみると、想像よりもかなりいい感じ。

そこそこ広いL字型。天井には4・5個の茶色い花型の照明器具がぶら下がっており、ゴージャスとは言えないまでも、純喫茶らしい内装だった。地味だと思っていた入口とは別に、きちんとした正面入口もあった。

なによりも好みは窓辺。薄いブルーの透けたカーテン越しに映る木々のシルエット、その両端を臙脂のカーテンがキュッと引き締める。色彩感覚にグッときた。

椅子は座り心地の良いソファ。赤い肘掛(?)まで付いてる。

途中下車して良かった! 私の判断は間違ってなかった。


ただ入店のタイミングは悪かったらしく、ママさんから「お時間に余裕はありますか?」と聞かれた。

角の席には団体客。注文が一気に入ってしまい、そちらにコーヒーを出してからになるという。

「大丈夫です。時間はあります」と答え、コーヒーを注文。時間、余裕ないんだけどね。良い雰囲気だし、次の予定なんてどうでもいいや。まだ見ぬ喫茶店より、今いる喫茶店こそが私にとって大切なのである。

嬉しいことに本棚には漫画がいっぱい。品揃えもいい。丁度読みたいのがあったので一冊選び、気長にコーヒーを待った。

「お待たせして申し訳ありません」

メモアール

15分もしないうちにコーヒーは出てきた。お詫びにと飴を2個もらう。

遠征地の喫茶店は緊張と疲労の連続である。微妙な店であれば徒労感は果てしなく、最悪は現地で閉店を突きつけられる。かといって素晴らしい店であっても緊張と疲労は変わりない。トキメキのあまり心拍数が上がり、少しでも凝った意匠を見逃すまいと神経を研ぎ澄ますし、ロゴ入りカップが出てこようものなら卒倒しそうになるし、写真を撮るために周りのお客さんの動向を観察しながら店の方に許可を求めたりで、思うほど寛ぎは得られないのだった。また特別求めてもいないのだが。それでも時々妙に寛げる喫茶店はあって、今回はこの店がそうだった。なんか全然帰りたくない感じ。寛げる店、困る。漫画1冊読み終え、もう1冊読みたいところを精神力で振り切った。

帰り際にはママさんから「お待たせして申し訳ありません」と再度の謝罪があった。お土産にマッチをどっさりいただいた。表面はファンシーで、花を積んだ車が空を飛ぶ絵。その裏には姉妹店の記載があった。このうちオランダ風居酒屋「ミスターがき大将」はもう営業していないが、雲上殿前 展望レストラン「青い銀河」は営業しているらしく、業態と店名が激しく気になった。

○長野発15:11⇒上田着15:53(しなの鉄道・小諸行)

利用金額

  • コーヒー 300円

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コメント

バクゼン

緊張感
遠征地での緊張感、とてもおもしろく読みました。
憶えのある感覚です。

遠征はめったにできないのですが、はじめて、石打・邪宗門に行った時を思い出しました。
でもあのお店は、興奮箇所だらけで、いるだけで緊張し心がはやり、キョロキョロ挙動不審、必要もないのにトイレに立つ(見に行く)、なんか疲れました(笑)
考えてみれば、石打は車で小一時間。これからもっとゆっくりと味わおうと思って、安心して帰路につきました。

エムケイさんのように、全国的に探訪してらっしゃると
再訪はできないだろうなぁというお店もたくさんあるんでしょうね。
一期一会の緊張感ですね。

エムケイ

>バクゼンさん
遠征地の緊張感、共感していただいて嬉しく思います。

なんというか、喫茶店であっても全然まったりしてません(笑)。
なんで毎回こんなスリリングなんだろう、と。
本当に寛げるのは、都内で、何度も利用してて、安定感が約束された店だけなんです。
たとえば新宿の珈琲西武とか。

石打邪宗門はトイレ見応えありましたね。
なんとなくトイレの写真を撮るのは気がひけて撮らないのですが、こちらはトイレもエンターテイメントしてました。
同じく邪宗門で下田もトイレはなかなかです。
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