ロートレックの閉店にはかなりの打撃を受けた。今回の長野行き最大の動機だったからだ。
だが、それでも先に進まなければいけない。すぐに気持ちを切り替え、権堂の純喫茶に向かったのだが、その途中の善光寺表参道で、「TEA ROOM 藤屋」に出会った。
長野県長野市長野大門町80
門前町の風情がある華々しい通りでも、他を圧倒する程ひときわ威厳に満ちた美しい建物「THE FUJIYA GOHONJIN(旧 御本陳藤屋旅館)」に併設する喫茶店である。
存在は頭の片隅にあったものの、今回の旅程に入っていなかったので、どうしよう? 一瞬悩んだが、傷心を癒すためにも喫茶は必要である。心を落ち着けようと入店。
老齢のマスターが入口付近の席に座っており、いらっしゃませと言いながら立ち上がった。
床に始まりテーブル、椅子は木製で、彫刻刀でザクザクと削り取ったような白い壁、というシックな内装。純喫茶というよりレトロカフェに近い。店の真ん中には大きなストーブ。冬にはこちらが活躍するのだろう。
半地下になっており、高い位置にある小窓からは外光も射し込む。
BGMはクラシック音楽。これはとても嬉しい。
どこからともなくハーブの良い香りも漂ってきた。
朝起きてから水以外口にしていないので、モーニングでもと期待したのだが、メニューにはそれらしいものがない。トーストセットはあったが800円もするのでやめておいた。
カフェオレ単品。
ミルクたっぷりのカフェオレを飲みながら、クラシック音楽に身を任せた。
だが、またもや雰囲気を台無しにする存在が! 男性の団体がドーーーっと入店。場所柄観光客がバンバン入るのは仕方ないが、大声で話し始め喧しいことこの上ない。とても優雅な気分ではいられなかった。
後も控えているので早々に退散することにした。
この時点ではロートレックがいつ閉店したのか分からなかったので、お会計のときマスターに訊いてみると、「1・2ヶ月前だったと思います」という返事。
※「画廊喫茶 ロートレック」2015年5月末閉店
大門南辺りで撮った写真。
ここに来るまでにも何度か噴煙のようなのを見かけたが、あれは一体なんだろう? こちらからすると気になって気になって仕方ないのに、誰も気に留めてないのがとても不思議だった。
この後で訪問する権堂の純喫茶2軒はすごく良かった。続けてレポートする。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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