日曜日における和歌山の純喫茶巡りは苦戦を極めた。
小手穂の後は惨憺たるものだった。JR和歌山線・田井の瀬でチェックしていた喫茶店3軒全滅! 和歌山駅から自転車で紀和駅周辺を廻るがこちらも全滅……。うう…和歌山の日曜喫茶事情はどうしたものか。打ちひしがれながら自転車を漕いでいると、強烈な場末臭のする建物に出会った。
今回3日間でそこそこ和歌山駅~南海和歌山市駅周辺は廻り尽くした感があるが、ここまで強烈なのは後にも先もなかった。
日曜日の純喫茶不毛ぶりもすっかり忘れ、自転車を置いて見学。
つきじ横町飲食街
つきじ? あの築地をイメージしているのだろうか? 「つきじのたこやき」ってあるし(笑)。
まるでバラックのような簡素な横長の建物で、3つだったか4つだったかの通路が等間隔で並ぶ。
フォーマットでもあるのだろうか。スタンド○○がズラリ。○○はほぼ女性名。偏見を承知で言えば、横浜市の黄金町駅高架下のあの感じと似ている。もしやここも? そんな妄想を抱くに充分な独特の空気が流れていた。
※あくまでも私の妄想に過ぎない。
スタンド紀の国。これだけが和歌山らしく健全で思わずホッとしてしまった。
通路の入口には弱弱しいながらもロープを張っているので、すでにこの飲食街は役目を終えているのが分かる。
大体どこの店も似た間口だが、その中で捨て置けないほど色っぽいオーラ。
スタンド洋子
古びた木製のドアには薔薇が2輪。
さすがにロープをくぐり抜け不法侵入者になる勇気はないので、無理やり身を乗り出しカメラでズーム。菱形と逆台形のステンドグラスの小窓(?)が付いている。
そして入口。八角形の小窓(?)が付いた引き戸(?)にはそれぞれ薔薇。
おそらくスタンドバーだと思うが、この「洋子」は他店よりも女性らしい色っぽさが外観に漂っていた。お高い雰囲気だったのかしら? 薔薇の花が好きな洋子ママがいたのかしら?
なんて……妄想してみたり。
すぐ先には北ぶらくり丁。ここでやっと日曜営業の喫茶「シェリー」に入ることができた。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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