ここは紀伊田辺駅前にあるタナベステーションホテル。その地下にある喫茶店。その名も「喫茶 ステーション」。
特急の時間までここで過ごすことにした。
正確に言えばこの1本前の特急に乗るつもりだったが、手前の白浜で人身事故があり25分遅れているのだという。どうならとさらに1本遅らせ心ゆくまで過ごすことに決めた。
和歌山県田辺市湊961(タナベステーションホテル地下1階)
夜なのに写真が明るいのは入る直前ではなく、ずうっと前に撮影したものだからである。
紀伊田辺駅を出るとロータリーの右手に田辺ステーションホテルが見えてくる。駅だからステーションとは実に安直だが、分かりやすいのが一番。
このデカい矢印看板も昭和丸出し。夜はネオンがギラつくのだろう。
最初見たものは最初か最後に入るものと相場は決まっている。最後にした。
ホテル併設となると客がいなくなったから早く閉めるといった純喫茶あるあるはまずあり得ないであろうし、最後でも安心という計算があった。
営業時間は7:00~20:00
ここで一気に夜へ。
あれ2階もあるの? まあいいや。地下への階段を下りる。
本日は満室になりました。いかにもホテルらしい。
地下にはフロントがあり、そこでホテル客と喫茶客の対応を兼ねている。この面白い兼業スタイルが妙にツボにハマった。
ベルボーイのようなてっぺんが平になった帽子をかぶった女性がフロントにいた。
ホテルの喫茶室などというものをほとんど利用したことがないので、ここがそれっぽいのかどうか分からないが、どちらかというと昭和の古臭いビルにありそうな喫茶店。例えて言えば、ニュー新橋ビルや五反田TOC等の地下の喫茶店。
装飾控えめではあるが、まったく実用性オンリーという無機質でもなく、パーテーションに遊びがあり、足踏みローラーのような今にも回転しそうな丸まった椅子の背など、純喫茶的要素あり。紀伊田辺では「喫茶チャンピオン」「純喫茶巴里」がお勧めと書いたが、欲張ればここも加えたいところ。
BGMのイージーリスニングに奥のテレビのニュースが混じって聞こえてくる。
ゲーム機テーブルまで。
壁のライトも面白い。ロールスロイスらしい。
ここでいつかモーニングをしてみたい。
紀伊田辺での喫茶巡りは楽しくもあったが、やり過ぎ・慣れ過ぎゆえに感性が鈍りつつある自分に嫌悪する1日でもあった。
かといえ卑下ばかりするのもどうだろう。お疲れ様、明日の最終日はいいことありますように。体も心も甘やかそうと、生クリームたっぷり乗ったくだけそうに甘いココアを飲んだ。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント