もう一つの「りんでん」を思い出した。
静岡県富士市。JR東海道本線・富士川駅0分。
重厚で渋く、かつ場末の雰囲気もしっかり持ち合わせた、まさに私の好みの純喫茶遺産。
静岡県富士市中之郷836
さすが富士山の地。ホームからもこの迫力。
駅を出るとまたも迫力の富士山。近い!
継ぎはぎだらけのこの建物もまた圧巻。
字体といい、色合いといい、素晴らしい看板センス。
モザイクのような煉瓦に歴史の重みを感じる。
消えかけた店名。
ドアを開けると渋いステンドグラスがお出迎え。
外から見た印象では横に長いので、かなり広いのではと思っていると軽く裏切られる。ただ、面積とは別になんかこう大きいのだ。
ほぼ完ぺき。
変色した床の煉瓦、赤と白のツートーンの椅子、アンティークな照明。
カウンター内の棚にはレコードがぎっしり収納されている。だが、なぜかBGMはテレビの『お宝鑑定団』。骨董好きゆえの番組チョイスに違いないが、できたら音楽を流して欲しいところ。それだけが残念だが、他が完璧すぎて、それすら些細なことに思われた。
窓際のゲーム席に座ると、思いっきり深く体が沈みこみビックリ!
外に出ているのぼりにある通り、富士宮やきそばがメニューにあり。残念ながら別の店で食べた後なので、ここでは飲み物。
クリームコーヒーがあったのでもしや大阪みたくコーヒーフロートを指すのかと思い訊くと、「コーヒーにクリームを浮かべたウィンナーコーヒーのようなもの」との回答。
なら、素直にウィンナーコーヒーでいいじゃないかと思うが、これもまあどうでもいい。かなり好みの空間に呆けてしまっていた。
結局、普通に無難にコーヒー。
さすが! ロゴ入りカップ&ソーサー。
電車のガタンガタンという音を聴きながらコーヒーを飲んだ。
ここは富士宮「らんぶる」と同じ日に訪問した。たどり着くまでの経緯を含め、らんぶるの印象が強すぎてずっと眠ったままだったが、やっと書け満足。
いつか「らんぶる」「りんでん」の2軒をもう一度ハシゴしたい。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
いちプロ
老舗の古本屋さんが あります。有名店で、私は松戸なので
まあ わりあい近くなのに まだ行けてませんでした。そこで
今日 行ってきたわけです。
古本屋さんに 御興味が あれば ぜひ 御勧めします。
さてそれで 本を購入して どこかで珈琲でも飲もうかと考えた
ところ 赤札堂の並びに「亜芽里館」という喫茶店が
ありました。
歴史のある純喫茶では ありません。かといって お洒落な店でも
ありません。
平凡と言えば平凡です。
でも雰囲気が 明るいのです。 味も悪くないですし
お店の人も きちっとした中にも なごやかですし、
堀切菖蒲園駅で降りられた 時は 行ってみてください。
ちなみに「青木書店
で購入したのは、種村季弘さん 小林秀雄さん
昭和30年代後期の京都のグルメガイド の三冊でした。
2015/03/15 URL 編集
エムケイ
古本屋には気づきませんでした。
松戸の方なのですね。
「亜芽里館」
入ったことはありませんが、喫茶友よりその存在は聞いてます。
たしか節操のないメニュー構成の店だとか。
ここは一度行きたいと思っています。
2015/03/18 URL 編集